どんな人も、結婚する時は“生涯連れ添う覚悟”で永遠の愛を誓いますよね。しかし、昨今は、日本人の離婚率も海外並みに急増。現在、3カップルのうち1組が離婚をする時代、と言われています。
そうなってしまった背景は、女性にも仕事があり、離婚しても問題なく生きて行けるということや、少子化のため、離婚後、親の保護下に戻れてしまう人もいることなどが考えられます。そういう意味で現代は、“一度結婚したら何があっても我慢するしかない時代”ではなくなりました。しかし、だからと言って「離婚してもいい」と思って結婚する人などいないはずですよね。
ところでアナタは、離婚する夫婦の多くが、“恋愛結婚をしたカップル”である、という事実をご存知ですか?全国仲人連合会などの調査によれば、恋愛結婚の離婚率はなんと40%にも上るそう。「えっ意外…!恋愛で結婚した方が、お互い好きな気持ちが強いはずなのに…」そう驚いた人も多いのではないでしょうか?
それに比べて、“お見合い結婚”の離婚率は全体の10%程度だそうで、恋愛結婚の4分の1と言うわずかな割合。実は、お見合いの方が長く添い遂げるカップルが多いのです。それはいったいどうしてなのでしょう?
そこで今回は、5,000件以上の結婚相談に乗って来た“しあわせ研究家”の筆者が、恋愛で結婚したカップルの離婚率が高い理由と、お見合いで結婚したカップルの離婚率が低い理由、それぞれを検証してみました。恋愛か、お見合いかを悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみて下さいね!
“恋愛結婚”の離婚率はなぜ高い?
(1)「刺激的な恋が出来るか」で、相手を選んでいることが多い
燃えるような恋愛をするには、ビジュアルが好みだったり、アプローチやセックスが刺激的だったりすることが必要です。しかし、一旦恋の魔力にかかると、人柄や、生活力がどうあれ、のめり込んでしまう場合も。相手に浮気癖があったり、仕事が不安定でも付き合い続けてしまうのは、“求められる刺激”から離れられなくなってしまうからでしょう。しかし結婚後は、刺激があるかどうかより、“人柄”や、“生活力”の方がずっと重要になります。
「今は問題があっても、結婚したら変わってくれるだろう」と期待して結婚する人もいますが、結婚によって人柄まで変われる人は、かなり少数派。もし相手が変わらない場合は、いずれ問題が起こって離婚になってしまうでしょう。
(2)結婚後の生活を、具体的に想定出来ていない
離婚の理由の第一位、“価値観の不一致”がこれに当たります。恋愛結婚は「好きだからもっと一緒にいたい」と言う情熱が後押しして結婚に至ります。一方、結婚生活については「これだけ好きならなんとかなるだろう」と錯覚してしまうので、多くのカップルが、あまり現実的なことを話し合わずに結婚してしまうのです。
しかし結婚すると、生活のあちこちで、お互いの価値観の違いにぶつかります。それはどんな人も、自分の実家で見てきたことが“常識”だと思っているからです。でも、お互い違う環境で育っている以上、様々な常識が違うのは当たり前。本来は一つ一つを冷静に話し合い、夫婦がどう歩み寄るかを考えるべきなのですが…。
恋愛結婚した人は、結婚するまでラブラブだったため、価値観のすれ違いに必要以上にショックを受けてしまうことが多いようです。恋愛感情があるからこそ、冷静に判断出来ず、喧嘩になってしまうとも言えます。
(3)恋愛感情が冷めると、嫌なところが目に付くようになる
恋愛感情の高揚は、人間の脳の仕組み上3~4年で落ち着くと言われています。ですので、恋愛中は相手に対して目を瞑れたことが、結婚して3~4年過ぎると、不満に感じやすくなるのです。また、その時期に子供が産まれると、妻の愛情が夫から子供にシフトしてしまうため、更に夫婦関係が希薄に。夫が浮気に走りやすいのは、まさにこの時期なのです。
恋愛感情を、上手に家族愛や“信頼”に変えられた人は、その後も夫婦の絆を深めて行くことが出来ます。むしろ恋愛時代より冷静に話し合えるようになり、互いが歩み寄れるようになるでしょう。しかし、恋愛感情の鎮静 = “愛情が冷めた”になってしまう人は、すべてが不満になり「こんなはずじゃなかった」と思うようになります。
盲目的に恋愛していた人ほど、我に返ってからの心境の変化が大きく、かえって嫌なところばかり目に付くようになってしまった、と嘆く人もいます。世に言う「ビビビ婚」が案外離婚になりやすいのは、そんな事情があるからです。
“お見合い結婚”の離婚率はなぜ低い?
(1)収入など、物理的な条件を踏まえて相手を選んでいる
お見合いは、現実的な夫婦生活を考えた上で、必要な収入などを“パートナー探しの条件”として提示します。恋愛至上主義の人には、少々ドライに感じるかもしれませんが、一生うまくやっていけそうな相手を選ぶためには、やはり物理的なことを見逃すワケにはいきません。
でもこれが、年月が経つほど功を奏することになるのです。物理的な安心を与えてくれる相手であれば、結果、トラブルも少いですし、余計な喧嘩も少なくて済みます。その分、常に前向きな人生設計を組み立てることが出来るのです。
どんなに愛情があっても、生活にリスクがあっては幸せに暮らせないものですが、お見合いなら、リスクのない相手かどうかを、初めから見極めることが出来ます。それが、お見合い結婚をした多くの夫婦が長続きしている、一番の理由なのかもしれません。
(2)刺激ではなく、“人柄”で相手を選んでいる
お見合いは、恋愛と違ってお互いを冷静に判断することが出来ます。例えばもし、相手が目に余るほど自己中心的な性格であれば、「この人とは結婚しない方がいい」と判断出来るでしょう。しかし恋愛の場合、真逆の現象が起こることも。むしろワガママだったり、自分勝手な方が刺激を感じるものですし、その上、容姿やアプローチが魅力的であれば好きになってしまうかもしれません。
お見合い結婚の方が離婚率が低いのは、「人柄を冷静に見た上で、パートナーを選んでいる」からでしょう。多くのカップルが、信頼できるかどうかや、思いやりがあるかなど、人柄重視で結婚を決めています。また、共働きを助け合えるか、男性側に家事を手伝う意思があるか、なども事前に確認出来るので、結婚後のトラブルが少なくて済むのです。
(3)結婚してから、ゆっくり愛を育んでいる
お見合いで結婚が決まったカップルは、激しい恋愛感情が燃えているというより、お互い「やっとパートナーが決まった」と言う安堵感の方が大きいかもしれません。恋愛は、結婚後にゆっくり育んで行けばいい、と言う感じでしょう。
お見合い結婚から10年程度の夫婦からよく聞くのは、「初めてお見合いで出会った頃より、今の方がラブラブです」という言葉。
彼らは、ありのままのプロフィールを見せ合い、条件を出し合った上で、比較的穏やかな気持ちで結婚しています。“相手への期待”も恋愛結婚ほどないかもしれません。
ですので、結婚後相手にしてもらったことは、何でも嬉しく感じます。小さな感謝が日々積み重なって行くと、じわじわゆっくり、恋心が盛り上がっていくような気持ちに。これは恋愛と言っても穏やかで深い感情で、信愛や家族愛の延長線上にあるものです。血縁でない二人が、血縁を超えた絆で結ばれるような感覚、と言ってもいいでしょう。しかも、一般的な恋愛感情のように急に萎えたりしません。
恋愛結婚であっても、「恋愛中、そんなにドキドキしなかったけどいい人だったから」と結婚したカップルの方が、後からラブラブになっているケースが多いです。つまり、燃えるような恋をすれば“永遠の愛”を得られる、とは決して言い切れないのです。
まとめ
“お見合い結婚”の方が離婚率が低い、と言う実際のデータの理由が腑に落ちましたでしょうか?恋愛の方が幸せになれそうに感じていた人もいると思いますが、ご紹介した通り、恋愛には予想が出来ないリスクも潜んでいます。長きにわたって着実な幸せを求める人には、むしろ“お見合い”がおススメと言えるでしょう。
【筆者略歴】
珠艶(じゅえん)1963年生まれ、しあわせ研究家/コラムニスト/ヒーラー/美容整体師。ヒーリング・美容整体・ライフコンサルを通じ、多くのクライアントを結婚・適職など“しあわせな人生”に導いているサロン「レボルシオン」のカリスマセラピスト。特に結婚相談は、過去5,000人以上の実績がある。【著書】「女整体師が教える快感のスイッチ」メディアファクトリー 他。
■ 美肌に油断大敵!今から始めるべき紫外線対策
すでに初夏の日差しが眩しくなってきました。実は一年のうち、今が一番紫外線が強い時期。うっかりシミの原因を作ってしまっては大変ですよね。今回は、今からするべき紫外線対策法をご紹介します。
① 日焼け止めを塗る
日焼け止めは真夏になってから…と言う人は遅いかも。だって今が一番紫外線が強い時期だからです。今、化粧品を買うなら、UV対応のものを買いましょう。
② 帽子・日傘・ストールを持ち歩く
そろそろお出かけの時は、常備しておきましょう。急に暑くなった日の熱中症予防にもなります。最近はUV加工のものが多く出回っています。首の日焼けが気になる人には、暑苦しくない薄手のストールもおススメです。
③ 目の弱い人はサングラスを
これからの時期は、目を守る工夫も必要です。「最近乾燥しやすい…」と感じるのは紫外線が強いせいかもしれません。そんな時、活躍してくれるのがサングラス。リゾートの時だけでなく、おしゃれに日常使いをしてみては?
次回は、『落ちつく空間に早変わり!お部屋に幸運を呼び込む方法』です。お楽しみに!