結婚したいなら意識改革。今、男が「幸せのために変われるか」が問われている

恋愛経験がそれなりにある男性であれば、ここ10年近くの結婚観の変化を感じているはず。また、若い時に結婚した男性であれば、現実を知る中で変化を受け入れて来たかもしれません。しかし、恋愛経験が少ない男性は、すでに“浦島太郎”になっている可能性が。特に実家暮らしで、母親がしてくれていることを結婚相手にも期待している男性は、本気で目を覚ます必要があるかもしれません。

そこで今回は、5,000件以上の結婚相談に乗って来た、“しあわせ研究家”の筆者が、今、男性に求められている“新たな結婚観”について、時代背景を説明しながらご紹介します。

“男であれば優遇される時代”に変化が

つい数十年前まで当たり前だった“男尊女卑”の考え方が、今まさに崩壊しようとしています。突破口となったのは、男女均等雇用法により、男女が平等に働けるようになったこと。そのため、首都圏だけでなく地方都市においても、多くのキャリアウーマンが活躍するようになりました。ビジネスの世界では、もはや女性をうまく活用出来ないと発展出来ない、とまで言われています。

ところが、社会は変わっても、家庭においては相変わらず男性優位が続いていました。妻が家計のために働くのにもかかわらず、夫に家事や子育てを助けてもらえない。今は「ワンオペ育児」と言われ社会問題になっているようなことですが、少し前までは共働きでも、家事や子育ては女性がするものとされて来ました。しかし、そんな“女性受難の時代”も終わり、家庭も男女平等へと変わろうとしています。

“母親と同じこと”を結婚相手に求めてはいけない

30代後半以上の方の親御さんの多くは、団塊の世代ですよね?親世代は、社会や家庭において、男性が何かと優遇されていた時代でした。ゆえに、その息子さんたちも“長男だから”、“男の子だから”という理由で大切に育てられて来たはずです。お母さんが息子に気を遣い、上げ膳据え膳だったご家庭もあるかもしれません。しかし、それが今になって“独身のままの男性”が増える原因になってしまった可能性もあるのです。

何故なら、今の若い女性たちは、職場と同じように家庭にも男女平等を求めているからです。共働きなら“家事も分担”と、男性にも自立した考え方を望んでいます。婚活世代の男性は、自分は“男性優位”の家庭環境で育っていても、お母さんと同じようにしてもらうことを、これから結婚する女性には求められません。

この変化について行けない男性たちが、今の日本には沢山います。アナタはどうでしょうか?

しかし、元々はこれが先進諸国の夫婦の常識。海外では、男性も家に帰ったら普通に家事や子育てをします。「夫婦はお互い協力し合うもの」という価値観は、世界のスタンダードなのです。日本もやっと追いついて来たと言うことでしょうか。

“意識改革ができる男”がカッコイイ時代

男性の中には、意識改革が苦手な人が多くいます。それは、「今までの考え方を否定しろと言うのか!」とプライドがうずいてしまうからだと思います。人によっては、変わることを拒否して殻に閉じこもってしまう人もいますよね。

でも、ここが正念場。今は、様々な変化を受け入れる必要があり、今までの男性の常識が通らないことの方が多いかもしれません。しかし、難なく意識を改革し、女性のニーズに応えている男性もいます。そんな男性こそが“カッコイイ”と評価され、婚活市場でもモテているのです。

結婚したいなら始めるべき!男性の“意識改革”のポイント

(1)家事が出来るようになっておく

男は仕事だけしていればいい、という時代は終わりつつあります。一人暮らしの人はすでに家事をやっていると思いますが、実家暮らしの男性は、意識してやらないと結婚後大変になります。それどころか、家事が何もできないようでは、若い世代の女性からは結婚対象として考えてもらえません。今は、男性向けの料理教室もありますから、簡単な料理ぐらいは出来るようになっておきましょう。また、服の脱ぎっぱなしが当たり前だったり、掃除もすべて母親任せでは問題です。結婚しいたのであれば、実家であっても自立する練習をしておきましょう。

(2)男も“自分磨き”をする

何もしなくても、“女性が自分に合わせてくれるもの”と思っていては、どんな女性からもモテません。今は多くの女性が男性に気に入られるよう、ダイエットや美肌ケアをし、ファッションセンスを磨き、料理を学ぶなど、あれこれ努力しています。男性も何かしら自分を磨く努力をしなければ、そんな女性たちからは認めてもらうことが出来ません。最低限、清潔感のある服を揃え、髪や髭を整えて、「ステキな男性…」と思ってもらえる努力をしましょう。スタイルアップのためにトレーニングを始めるのもいいと思います。健康管理にもなりますし、男としての自信も付くはずですよ。

(3)“自己中心的な考え方”をやめる

男女平等の時代においては、男性と女性、双方がそれぞれ自立して協力し合い、お互いのニーズに応えようとする姿勢が必要です。ですので、女性には尽くして欲しいけど、自分は好きなことだけやっていたいと言う考え方は、これからの時代は通用しなくなります。あくまで女性は、“お互いが幸せになれるパートナー”を探しているのであって、男のワガママを受け止めるだけの存在になりたいとは思っていません。

これは男女共に言えることですが、結婚は大人としての自立です。大人になる近道は、自己中心的な考え方をやめて、まずは、身近な人に“何かが出来る人”になることです。

如何でしたか?

今、男性には家庭における“意識改革”が求められています。これから結婚したいなら、アナタも“時代に合った考え方”を取り入れてみませんか?その方が結果、アナタ自身も幸せになれるはずですよ。

【筆者略歴】

珠艶(じゅえん)1963年生まれ。しあわせ研究家/コラムニスト/ヒーラー/美容整体師。ヒーリング・美容整体・ライフコンサルを通じ、多くのクライアントを結婚・適職など“しあわせな人生”に導いているサロン「レボルシオン」のカリスマセラピスト。特に結婚相談は、過去5,000人以上の実績がある。【著書】「女整体師が教える快感のスイッチ」メディアファクトリー他。

ABOUTこの記事をかいた人

珠艶(じゅえん)1963年生まれ。 しあわせ研究家・ヒーラー・占星術師・美容整体師。ヒーリング・ホロスコープ・ライフコンサル・美容整体などを通じ、多くのクライアントを結婚・適職など“しあわせな人生”に導いている仙台のサロン「レボルシオン」のカリスマセラピスト。特に結婚相談は、過去5,000人以上の実績がある。 【著書】「女整体師が教える快感のスイッチ」メディアファクトリー