結婚に不安が多い人の中には、「周りの既婚者の中に幸せそうな人がいないので…」という人もいます。確かに、結婚して数年経つと不満ばかり漏らすようになる人が多いかもしれません。
一方、結婚後、何年経っても幸せそうにしている人もいます。それは、お金が有る無しには関係ありません。両者の間には、いったいどんな違いがあるのでしょう。これから結婚する人にとっては、とても気になるところではないでしょうか。
日本人は“幸せそうにすること”に抵抗がある国民性!?
あまり良い習慣だとは思いませんが、どうも日本人は、対外的に“幸せを謙遜し過ぎる面”があると思います。幸せそうにするのが照れくさい、もしくは幸せだと嫉妬されるから、あえて周りに愚痴の方を言う。既婚者に幸せそうな人が少ない理由の一つに、そういった国民性もあるのかもしれません。
それは、妻への不満を理由に不倫をしても、離婚をしない男性が多いことでも伺い知れるのではないでしょうか。実際に蓋を開けてみたら、家ではそれなりに妻と仲良くやっていた、というのはよくある話なのです。
でも、一度は愛し合って結婚したのに、“周りに言うほど不満が多い”というのも残念なこと。独身者の方の中には、お母さんの“お父さんに対する愚痴”を聞き続けた人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、5,000件以上の結婚相談に乗って来た、“しあわせ研究家”の筆者が、結婚後、“幸せそうな人”と“不満が多い人”、それぞれの特徴と考え方の違いをご紹介します。この記事を読んだら、既婚者の愚痴は余程深刻でない限り、真に受ける必要がないことをわかってもらえるかもしれません。
結婚後、いつまでも“幸せそうな人”の特徴
結婚して何年しても、夫のノロケ話をしたり、妻を褒めたりする人には、こんな特徴があります。
(1)“小さな幸せでも充分”と思える
幸せそうな人に、「パートナーに望むことは?」とお聞きすると、「健康で、本人が幸せならそれで…」と答える人が多いです。そう心から言えるのは、小さな幸せでも充分満足出来るから。一緒にいれるだけでも有難い、家族が笑顔でいるだけで嬉しい。そんな心がある人は、元々“幸せ指数”が高いのです。
(2)“自分の選択”を受け入れている
自分で選んだパートナーだから、受け入れて生きて行くのが“我が人生”。幸せそうな人は、そう腹を決められる人です。一方、不満が多い人は「もっといい人と結婚出来たはずなのに…」と、自分の選択を受け入れず、どこかで後悔しています。
(3)パートナーに依存せず、精神的に自立している
幸せそうな人は、不満が多い人に比べて、パートナーにさほど依存していません。言い方を変えると、結婚したとしても「幸せは自分の努力で掴むもの」と思っていて、相手には過剰な期待をしていないのです。ですので、パートナーがしてくれること、頑張ってくれることは、ちょっとしたことでも“感謝”で受け取ることが出来ます。
(4)どうしても不満がある時は、きちんと夫婦で話し合っている
そもそも違う人間同士が結婚するのですから、全く不満の生まれない夫婦生活などあり得ません。だからこそ、“夫婦のことは夫婦で解決する”。それがいつも幸せそうな人の考え方です。夫婦で向き合い話し合う習慣があれば、子供や他人に愚痴をぶつける必要がないのです。
結婚後、“不満が多くなる人”の特徴
一方、折角結婚したのに不満だらけになる人も。中には、DVや浮気、パワハラやモラハラなど、パートナーに深刻な問題があるケースもありますが、そうでない場合、相手に対する依存心が強く、自己責任感が足りない可能性もあります。
(1)結婚生活の理想が高い
いつまでもちやほやして欲しい、結婚しても自由でいたい、もっと贅沢させて欲しい、など、元々理想が高い人ほど、結婚後数年すると不満が多くなりがち。新婚当初はお互い気を使っていても、数年すると夫婦が精神的にも家族になり、自然に必要以上のサービスや、我慢をしなくなるからでしょう。
(2)いつも“他人の家庭”と比べている
不満を増長させてしまう原因の多くは、他人の家庭との比較です。特に女性には、その傾向が強いかもしれません。「あそこのダンナさまはこんなこともしてくれているのに、うちは…」その家庭には家庭の悩みがあるかもしれないのに、自分より恵まれていることばかりがクローズアップされてしまうのです。
(3)パートナーに対する依存や、期待が強い
不満が大きくなる一番の理由は、パートナーに対する依存と期待。「もっとこうして欲しい」が強いのです。そのような人の中には、「家族なら、お父さんのように与えて欲しい」「母親のように何でも受け入れて欲しい」と、大人になっても精神的に自立出来ないままの人もいます。
(4)不満があるのに、“話し合い”を諦めてしまっている
「どうせ言ってもわかってもらえないから」「言っても反発されるだけだから」と、“歩み寄るための話し合い”を放棄してしまっている人もいます。では、本当に諦めるほど取り組んだのかと言ったら、そこには疑問のある人が多いのが現状。夫婦が向き合うことをやめてしまっては、後は愚痴を言って暮らすしかないでしょう。それも本人の選択だとしても、残念なことと思わざるを得ません。
如何でしたか?
“幸せは自分の心が作るもの”というのは本当で、人の精神性によって、かなり差が出ることがわかっていただけたのではないでしょうか。
まだ独身の方は、既婚者の方の愚痴や不満に、安易に翻弄されてしまうともったいないことになります。結婚は、自分次第で幸せになることを、是非知っていただけたら幸いです。
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