婚活を始めて、まだ、さほど時間が経っていないにもかかわらず、突然「私、本当に結婚したいのかしら?」と迷い出す人がいます。特に30代後半から40代前半の、“アラフォー世代”の女性に多いかもしれません。
これは、沢山の異性と出逢うことで「誰を選んでイイのかわからない」と悩む、“婚活疲れ”とは違い、本格的に婚活する前から、プライドが傷つかないよう自分を守ってしまう、“防衛本能”とも言える現象。
最近増えて来たこの現象を、筆者は「婚活ブルー」と名付けています。
しかし、結婚するかしないかは、人生を左右する重大な選択。ネガティブな感情に任せて諦めてしまったら、いつか後悔する可能性が大きいのです。
そこで今回は、5,000件以上の結婚相談に乗って来た“しあわせ研究家”の筆者が、アラフォー女性に“婚活ブルー”が起こりやすい理由と原因、対処法や解消法をご紹介します。
「結婚したいかわからない」と迷ってしまう原因4つ
「結婚したい」と思って婚活を始めたはずの女性が、その気持ちを簡単に覆そうとしてしまうのは何故なのでしょうか?
(1) 傷つきたくないの裏返し
「子供が欲しいから結婚したい」そう思っている男性は、世の中どうしてもいるものです。
そんな男性の中には、結婚相手に出来るだけ若い女性を希望する人も。
それは、単純に“若い方が子供を授かる可能性が高い”と思っているからです。そんな男性ほど、実は現代の女性の事情をわかっていません。
一方、そのような男性に遭遇したアラフォー女性は、頭ではわかっていても嫌な思いをしてしまいます。
しかし実際は、すべてそんな男性ばかりではありません。諦めずに“自分に合う人”を探し、アラフォーで幸せな結婚をした女性たちも沢山います。
それが事実なのにもかかわらず、プライドが高いと、努力をする前に、つい“傷つかない道”を選択したくなってしまう人もいるのです。
(2) “理想”と“現実”が一致しないフラストレーション
これは、男性に対する理想の高い女性に多いのですが、最初から“いいと思う男性”とマッチングしないと、そのフラストレーションから「私、本当は結婚したくないのかも」と、思ってしまう人もいます。
元々ご本人の理想と、現実が噛み合っていないコトが原因でも、「それを受け入れるくらいなら結婚しなくていい」と、短絡的に判断しようとしてしまうのです。
しかし、そのような女性は、仮に婚活以外の方法で探したとしても、「いいと思う男性は既婚者ばかり…」と、更なる暗礁に乗り上げてしまうことが多いと思います。
(3) ライフスタイルが変わるコトへの不安
一人暮らしが長い女性や、拘りの強いタイプの女性が、急に「私に結婚生活など出来るのだろうか…」と不安になってしまうケースもあります。
実は、“運命の人”は“極めて違和感の少ない相手”なので、二人の暮らしにもいずれは慣れるはずなのです。しかし、今までそんな異性に出逢ったコトがない人は、簡単にはそれが信じられません。
「誰かと暮らす自信がない」という不安が、「本当に結婚したいかわからない」と、自分を迷わせてしまうのです。
(4) 「独身のままでも不自由しない」という過信
傷つきたくない、自分の考えや拘りを曲げたくない、と思う人ほど、「私、独身のままでも困っていません」とおっしゃいます。
それなりに収入もあって、ご両親も健在で、自分にも体力があれば、確かにそうでしょう。しかしそれは、「今に限ったことである」と言うことまでは、考えられていないケースが殆どです。
後悔したくないなら、一時の不安やプライドで判断しないこと
結婚は一生を左右する問題なのですから、一時の不安やプライドで、“するかしないか”を決めてしまうのは、とてもキケンなこと。
それに、心に不安がうず巻いている時、多くの女性は視野が狭くなっています。
狭い視野で短絡的に判断し、益々婚期を遅らせてしまっては、パートナー探しがもっと難航してしまう可能性大なのです。
“婚活ブルー”に陥った時ほど、感情的に決断を下すのではなく、冷静に自分と向き合ってみるべきでしょう。
「結婚したいか分かない」迷った時、考えるべき4つのコト
「私、本当に結婚したいの?」と、自分の気持ちがわからなくなってしまったら、以下の4つのコトを考えてみましょう。
すべて「自信がある」「後悔しない」であれば、もしかしたら、独身のままでも悔いはないかもしれません。
でももし、一つでも「自信がない」「後悔すると思う」と思うなら、今一度、冷静に考え直してみる必要があると思います。
(1) 歳を取ってから、孤独に耐える自信があるか
人間、年齢を経て体力が落ちて来ると、孤独を余計に感じるようになります。何か不自由なことがある度に「助けてくれる人がいたらどんなにいいか…」と思うようになるからです。
アナタは、そんな孤独に耐える自信がありますか?
元気なうちは「一人でもいい」と感じていても、10年・20年経った後も、今と同じ気持ちでいられる保証はどこにもありません。
それに、その時になってから慌ててパートナーを見つけようとしても、今より更に理想を言えなくなってしまうことを、現実として知っておいた方がいいと思います。
実際に筆者自身も、50を過ぎてから、パートナーがいる有難さが、本格的に身に沁みるようになりました。女性にとって、“頼れる人”がいることは何より安心できることなのです。
(2) この先、生活に困らない自信があるか
今は元気に働き、お金にゆとりがあっても、先々ずっとそれが続くとは限りません。もし自分に何かがあった時、アナタは一人で乗り越える自信がありますか?
シビアなことを言うようですが、経済こそ、歳を取ればとる程、パートナーがいるから安心出来るというもの。もし仮に、病気になったとしても、支えてもらうことだって出来ますよね?
(3) “夫婦の愛”を経験せず後悔しないか
折角女性に生まれて来たのです。男性から“唯一の人”として愛される経験をせず、アナタは後悔しないと言い切れますか?
「女性同士でも楽しいし…」確かにそうかもしれません。でも、男女の愛は格別なのです。そこには愛されてはじめて得られる、“女の幸せ”というものがあります。
男女が愛し、愛されることは本当に素晴らしい経験です。更に夫婦には、長年連れ添ったからこそ得られる、感謝に培われた“究極の幸せ”というものもあります。
筆者は、女に生まれたからには、その幸せだけは経験したいと思っていました。アナタはそれを簡単に諦められますか?一生のコトです。よくよく考えてみて下さいね。
(4) “子供を持つこと”をチャレンジせず、本当に後悔しないか
もし、まだ子供を持てる可能性のある人が、自らそれを諦めて「絶対後悔しない」と言い切れるでしょうか?
チャレンジして、それでも難しければ、それはそれできっと悔いはないと思います。
でも、チャレンジせず諦めてしまったら、その先、おそらく女性として悔いが残るのではないでしょうか。
女性の価値は、子供がいる・いないでは決してありません。しかし、妊娠の可能性のある人の多くは、「我が子を産みたい」という本能をきっとお持ちのはずです。
これは本当に、一時のプライドで決断してはならないことだと思います。それこそ、女性の“生き方そのもの”がかかっていることですからね。
諦めるのはまだまだ早い!”迷い”を解消する方法
本当は結婚したい人が、「私、結婚したくないのかも…」と早まった決断を下す前に、ぜひしてみて欲しいことがあります。
一度はメゲそうになった人が、これをすることで結果、ぴったりのパートナーと巡り合い、幸せになったケースも沢山あります。
(1) 自分に“御守り”をプレゼントする
幸せに向かって頑張ろうとする自分に、ステキな“御守り”をプレゼントするのは如何でしょうか?
それは、身に付けて歩けるものがおススメ。スピリチュアル好きならパワーストーンでもいいですし、欲しかった時計やジュエリー、アクセサリーなどでもいいと思います。
それが自分に“ご縁結びのパワー”を与えてくれると強く信じ、身につけておくのです。コレ、実際に効果があるんですよ。
それによって安心感を得ることが出来、「よし、これから頑張ってみよう」と思える人も少なくありません。
(2) “いい面”を褒めてもらい、自分に自信を持つ
“婚活ブルー”になる人の多くは、プレッシャーによって自信が持てなくなってしまっています。それを解消するためには、誰かに“自分のいい面”を褒めてもらい、自信を回復させることが必要です。
友達、親御さん、信頼できる人なら誰からでもOKです。もし、褒められて嬉しい人がいなければ、婚活の担当アドバイザーや、コンセルジュを頼ってもいいかもしれません。
人は、褒められれば自信が湧き、チャレンジする勇気も出て来ます。きっと「私、きっと幸せに向かって頑張れる!」と思えるようになるでしょう。
(3) 婚活は「女性が成長する貴重な機会」と認識する
「ここまで仕事を頑張って来たのだから、スグに運命の人と出逢いたい」そう焦ったとしても、簡単には難しいのが現実。
何故なら仕事のスキルと、結婚するためのスキルは全く別物だからです。
例えば、アナタが恋愛初心者なら、これから婚活を通して様々な異性と出逢い、経験を通じて学び、“結婚で幸せになれる女性”に成長していく必要があります。
婚活は、何より女としてのアナタを磨き、魅力的な女性にしてくれます。もし、何もしない前から諦めてしまっては、貴重な機会を放棄してしまうことになりますよ。
たった一人のパートナーを見つける旅は、プライベートでも“ステキな女性”になれる旅なのです。それを頑張った人だけが、仕事だけでなく、女の幸せも掴んでいるのです。
(4) 幸せのため「強く、しなやかになろう」と決意する
簡単にプライドが傷つき、ちょっとしたことでメゲてしまうようでは、またいつ“婚活ブルー”になってしまうかわかりません。
幸せを掴むためには、女性にこそ、精神的な“強さ”や、“しなやかさ”が必要なのです。
「私の一生がかかってる!こんな不安に負けられない!」と、気持ちを強く持ってください。そして、どうか幸せを掴むまで、自分に負けずにいて下さいね。
アナタの幸せを応援している人は沢山います。家族や、友達、婚活のコンセルジュ達も。周りもきっと支えてくれますから、それを信じて進んで行きましょう。
もし、道のりが大変と思うなら、その分、“大きな幸せ”が待っていると思ってみては如何でしょう?人は多少の困難を乗り越えなければ、大きな幸せは掴めません。それはこの世の真実だと思いますよ。
如何でしたか?
「結婚したいか分からない・・・。」「もしかして私、婚活ブルー?」と感じている方には、ご参考になる部分もあったのではないでしょうか?
「本当は結婚したい」というのが本音なら、今、諦めてしまっては元も子もない!だって、もしかしたら数か月後には、幸せがやって来るかもしれないのですから…!
上手に気分を切り替え、自分をコントロールしつつ、ぜひ、アナタだけの幸せを掴んで下さいね。
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■ 一人暮らしの長い人が、無理なく「新婚生活」を始めるヒント
一人暮らしが長い人の中には、「プライベートがなくなるくコトに耐えられるのだろうか…」という不安を抱える人もいますよね?でもそれは、パートナーと工夫し合うことで解決できることが多いのです。今回は、一人の時間が大切な人の、新婚生活の工夫をご紹介します。
① 同じような価値観の人を選ぶ
相手もプライベートを重視する人であれば、一人の時間が必要な気持ちをわかってもらえますよね?自分の時間や空間が大切な人は、年収や見た目より、その価値観が一致する方が重要かもしれません。もし、相手にそれがわからない場合は、「アナタが嫌で一人が必要なワケではない」ことを、愛情をもって伝えておきましょう。
② それぞれの部屋を持つ
プライベート重視な人にとっては、少々郊外に住んでも、自分の部屋を持つことにはかなりの価値があります。部屋に入れば、今までとさほど変わらない環境を保つことが出来るからです。
③ 共有スペースは歩み寄る
とはいえ、折角結婚するのですから、二人の意見を融合して、趣味や価値観を譲り合う空間作りも必要です。リビングやダイニング、寝室などは、「お互い譲り合う空間」と割り切ってみては如何でしょうか。例えば、リビングは妻の趣味、寝室は夫の趣味と分けてもいいし、お互いの趣味の中間を取るのもいいと思います。
④ 二人暮らしもいずれ慣れる
一人暮らしに慣れてしまったように、二人の生活もいずれは慣れます。「パートナーがいないと寂しい」ときっと思うようになりますよ。人間は慣れの生き物、それを信じて見るのも必要ではないでしょうか。