もうすぐお盆休み。「都会に就職した子供が帰省して来るのが楽しみ」という親御さんも多いのではないでしょうか?
でも、適齢期を過ぎようとする独身のお子さんを持つ親御さんは、一抹の不安もあるかもしれません。「結婚のことを聞くと、いつも険悪になってしまう」そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、5,000件以上の結婚相談に乗って来た、“しあわせ研究家”の筆者が、子供に結婚してもらいたい親御さんが、あえて言わない方がいい“NGワード”をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するNGワードは、筆者の元に相談に来られた独身男女が、実際に「折角、相手を探そうと思っても、これを言われるとかえって結婚する気が萎えてしまう」と嘆いていたものばかりです。
もしかしたら、「それ、言ってしまってた!」と思うワードもあるかもしれませんので、ぜひお盆前にチェックしておいていただけたらと思います!
NGワード・男女のお子さん共通編
「いつまでも結婚しないでどうするの!」
どうすると言われても……もし、お子さんが「いつかは結婚したい」と思っているなら、一番困っているのはお子さん自身なのです。まずは責めるより、困っている気持ちに寄り添ってあげた方が、聞く耳を持ってくれのではないでしょうか。
「いつ孫の顔を見せてくれるの?」
子供は一人ではできないのですから、今現在相手がいない以上、答えたくても答えられません。お子さんも密かに焦っていた場合、追い打ちをかけて逆効果になることの方が多い一言、親孝行なお子さんほど辛くなってしまうものです。
「親戚の〇〇ちゃんは、もう〇人目が産まれたんですって」
これは参考になるというより、お子さんのプレッシャーにしかならない話題。「親戚が何人目」「同級生が何人目」と毎回言われ、「実家に帰りずらい」「出来れば帰りたくない」と思うようになってしまった人も少なくありません。
NGワード・女のお子さん編
「お母さんがアナタの年には、もう二人目を産んでたわ」
「少しはお母さんを見習ってほしい」という意味だと思いますが、これを言われてしまうと、「アナタは女性として劣っている」と言われているように感じ、より意固地になってしまうお子さんもいます。「今は女性も“腰掛”ではいい会社に雇ってもらえない。それを言うなら、ちゃんとした就職を勧めないでほしかった」というアラサー女性の意見を聞いたこともあります。
「女が結婚しないなんてみっともない」
親御さんの時代はそうだったかもしれませんが、今は仕事があれば女性も立派に自立して生きて行ける時代。お子さんの周りには、独身キャリアを謳歌している先輩たちが沢山いるのです。昔の常識を押しつけても、かえって嫌悪感をもたれてしまうでしょう。
「お父さんみたいな人と結婚しちゃダメ」
「結婚願望がない」というお子さんの中には、「親夫婦が幸せと思えないから」という人が多いのをご存知でしょうか?娘さんにとっては、どんなお父さんであっても血を分けた父親。お母さんがお父さんの悪口を言えば言うほどココロが傷つき、結婚を“いいもの”と思えなくなってしまいます。
NGワード・男のお子さん編
「男は家庭を持って一人前」
お父さんが息子に言いがちな一言ですが、息子にとっては「だからお前は半人前だ」と言われているのと同じ。もし、仕事が忙しく彼女を作る余裕がないのだとしたら、大いにプライドが傷つきます。かえって意固地になられてしまう可能性も。
「家を絶やすつもりか」
特に、就職して自立したお子さんの多くは、「家のために結婚したい」と考えるより、まず「自分のために結婚すべきかどうか」を悩んでいます。こういったことを言えば言うほど、結婚に嫌気が刺す可能性があるため、注意が必要だと思います。
「“若いお嫁さん”を連れて来なさい」
孫が欲しいからと、40代以降の息子さんにこのようなことを言う親御さんもいますが、それはお子さんの年齢によっては酷になる場合があります。
何故なら今の婚活市場において、女性が結婚相手に望む“年齢差”は多くて5歳程度、年収や見た目など好条件であっても7~8歳程度だからです。40代のセレブ社長と20代女優のカップルなどは特例中の特例。一般的には、お子さんの年齢から逆算すれば、実際に幾つぐらいの女性と結婚が可能かがわかると思います。
責めても解決しません!まずは事情をわかってあげることから
親御さんが結婚した時代は、多くの人が「結婚するのが当たり前」と思っていた時代だったと思います。また、親戚や会社の上司の中に、縁組を進めてくれる“お世話好きな人”も多かったですよね。
しかし、今は違うのです。人生の選択肢が増え「結婚に興味がない」という若者もいて、そもそも結婚対象となる人材が不足、その上“お世話好きな人”も激減しています。しかも、みんなが「ステキ」と思うような人は、恋愛に積極的な人に捕まり、早々に結婚してしまっています。
また、結婚出来ずに悩むお子さんの中には、若い頃恋愛経験を踏めておらず、異性に対する自信がないまま今に至る人もいます。本人が奥手だった場合もあるし、勉強や仕事でそれどころではなかった人もいるし、「恋愛なんてはしたない!」という親の言葉を真面目に聞いて育った人もいます。
そんなお子さんが結婚に出遅れてしまったことを、今更責めても何もなりません。
それよりも、「今は、相手を見つけるのも大変なんですってね…」と、まずは事情をわかってあげていただけたらと思います。そして、「結婚したいなら、探す方法を考えてみようか」と寄り添ってあげた方が効果的でしょう。
“親の体裁のため”は、子供のココロに響かない
「周りは孫がいて羨ましい」「親戚に対して体裁が悪い」こういった親御さん側の要望を押しつけてしまうと、逆に、お子さんのココロは閉じてしまうばかりです。
今もって独身ということは、元々異性と関係を持つことが苦手か、経験が足りずに異性に対する自信がないか、異性を見る目がないか、のどれかなのです。
そんなお子さんに、苦手を克服してでも「相手をみつけよう!」と思ってもらうためには、親御さんも「息子(娘)の幸せのために…」というスタンスに切り替える必要があると思います。
お子さんを出来るだけ“結婚しやすくしてあげること”
「有名企業のエリートか医者で、人柄の良い男性と結婚して欲しい」「若くて器量が良くて健康な、同居もしてくれる女性と結婚して欲しい」
子供の幸せのためとは言え、お子さんの結婚に期待をし過ぎてしまう親御さんもいます。
しかし、「それが本当に可能かどうか」ということまでは考えられていません。婚活においては通常、好条件の男性ほど、より若く美人で生活能力の高い女性を求めるし、若く器量の良い女性は、同居の必要のない安定した職業の“イケメン”を求めているのです。
どんな親御さんも、自分のお子さんは世界一良く見えるものですが、親が子供の結婚に、あまり“高い理想”を持ってしまうと、困ってしまうのはお子さん自身なのです。
筆者は、「親が気に入る人でなければと思うと、本当にパートナー探しが難しいです…」と、相手が見つからずに悩む人を沢山知っています。
それぞれご家庭の事情もあると思いますが、まずは「息子(娘)を大切にしてくれる人ならそれで充分」と思ってあげては如何でしょうか?その方が、お子さんも安心して相手探しが出来るはずです。
また、親御さんがより“広く寛容なココロ”でいた方が、お嫁さんやお婿さんからも慕われ、場合によっては同居の可能性も出て来るかもしれません。
お子さんによっては、“婚活”をサポートすることも必要
「うちの子なんで結婚出来ないのかしら?」そう疑問に感じる親御さんもいると思いますが、単純に「勇気がない」だけではなく、「時間がない」と「お金がない」の両方があることもぜひ知っていただきたいと思います。
「仕事が忙しくて、自力で異性と出逢う余裕がない」という人もいますが、それは、しかるべき結婚相手紹介サービスの会員となり、婚活を始めれば解決することです。しかし世の中には、「今のお給料では生活するだけで精一杯、婚活にお金を使う余裕がない」というお子さんもいます。
また、恋愛経験が少ない人や、より条件の合う人を探したい人は、会員の身元や学歴、年収が保証されていて、プロのアドバイザーがお世話をしてくれる会社が確実で安心。しかし、信頼重視の会社は、安全性やサービスが整っている代わりに、ある程度入会金や、会費ががかかります。
「いつかは結婚したい」と思っているお子さんの中には、「相手を探したくても経済的に厳しい」と悩んでいる人もいます。もしかしたら、アナタのお子さんもそうかもしれません。でも、お子さんご本人からはなかなか言いずらいこと。可能であれば親御さんの方から、サポートを申し出てあげるといいのではないでしょうか。
まとめ
如何でしたか?
今回ご紹介したNGワードを、「子供によかれと思って言っていた」という親御さんもおられると思います。しかし、昔の価値観を振りかざすほど、お子さんの“結婚しようする意欲”を萎えさせてしまう可能性もあります。
そして、いくら“結婚は家と家だ”といっても、親御さんが相手選びに口を出し過ぎると、かえって“結婚出来ない人”にしてしまうかもしれません。
婚活成功の秘訣は、“いい人”を探すより、“その人に合った人”を探すことにあります。お子さんに結婚して欲しいなら、お子さんと無理なくカップルになれるお相手を、広い心で受け止めてあげていただけたらと思います。
また、結婚相談所では理想のお相手を探してもらえる結婚相手診断テストというものもあります。
お子さんに最初の一歩として「やってみたら?」程度で勧めてみるのも良いかもしれませんね。
■ もうすぐお盆!帰省中、実家で食べたい料理は?
一人暮らしの人にとって、実家で食べる料理は帰省の楽しみの一つではないでしょうか。今回は「子供が帰って来たら何出そう…」と悩んでいる親御さんに、人気のメニューをご紹介。
① 子供の頃、好きだったもの
これはまさに、お子さんにとっておふくろの味。から揚げやカレー、ハンバーグなど様々でしょうが、お子さんが好きだったメニューがあるはず。帰省の楽しみは食べる楽しみでもあります。ぜひ懐かしい味を振るまってあげて下さいね。
② 寿司・天ぷら盛り合わせ
ご馳走というイメージが強い、寿司・天ぷらですが、「やっぱり特別感があって、華やかな気持ちになります!」と言う人が多いようです。
③ 焼肉
これは、特に若者が喜ぶメニュー!家族でワイワイお肉を焼けば、きっと会話も盛り上がることでしょう。
④ すき焼き
一人暮らしの若者が、普段はなかなか食べることがない料理。ちょっとお肉を奮発すれば、「帰省してよかった!」と喜ばれるのではないでしょうか。
⑤ みそ汁・煮物
みそ汁や煮物は、地域や、お母さんならではの味が出やすい料理。お子さんに「これこれ!この味!」と喜んでもらえるコト請け合いです。