婚活を始めようとする方の中には、「結婚はしたいと思うのですが、異性を“好き”という気持ちがわからないんです…」とおっしゃる人も。
その傾向は、恋愛経験のない人に多くみられ、最近は、そういった方がかなり増えているように感じています。
確かに世の中には、元々恋愛感情や性的欲求のない“アセクシャル”と言われる方々もいますが、ご本人が「結婚したい」と思っているのであれば、そうでない可能性が高いはず。
おそらくは恋愛のチャンスがなかったがために、恋愛感情に慣れていないだけか、何らかのトラウマやコンプレックスから、恋愛感情に蓋をしてしまったかのどちらかでしょう。
「親が男女交際に厳しかった」「ずっと女子校(男子校)だったので恋愛の仕方がわからない」「恋愛以外のことに夢中になっていた」という方もいるかもしれません。
恋愛感情は、日常的に恋愛のエンジンを回していないとスイッチが入りにくくなります。それが長引につれ、何事も頭で考えるようになり、“一目惚れ”のような現象は益々起こらなくなります。
つまり、恋愛から遠ざかる年月が長かった人ほど「好きという感情がわからない」ということになってしまうのです。
では、そのような方が無事、婚活で結婚相手を見つけるためにはどのようにすればいいのでしょうか?
そもそも恋愛感情とは?
そもそも「好き」という感情はどういったものか、この点に疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。
好きといっても、ひとそれぞれ様々な好きがあります。「友人としてのあの人は好き」「男性としてあの人は好き」など、人の数だけ”好き”があります。
この気になる”好き”という気持ちは言い換えると”恋愛感情”と言えますよね。
もう少し深堀してみましょう。
恋愛感情は大まかに6つに分類することができます。
- 遊び感覚の恋愛感情
- 実用的な恋愛感情
- 友情的な恋愛感情
- 自己犠牲的な恋愛感情
- 情熱的な恋愛感情
- 独占的な恋愛感情
「自分の恋愛感情についてわからない」という方は「自分の恋愛感情はどのタイプだろう?」と考えてみてください。
お相手がいて「相手の恋愛感情についてわからない」という方は、「あの人はどの恋愛感情のタイプだろう?」と考えてみてくださいね。
恋愛感情が湧かないのには原因がある
恋愛感情については、なんとなくどういったものがあるか分かったけど、「そもそも恋愛感情が湧かない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは恋愛感情が湧かない原因があるからです。
仕事で疲れている
毎日の仕事でへとへとになってしまい、恋愛について考える時間も体力もない状態なのではないでしょうか。
仕事が人生においての自己実現に大きく関わってくることは間違いありません。
とはいえ、ひとりでの生活がふたりや3人の生活になることで新しく感じられること、思わぬサポートがあるのも事実です。
一度立ち止まって、休息がてらに恋愛について考えを巡らせてみるのもいかがでしょうか。
出会いがない
そもそも出会いがない環境に身を置いていては、恋愛に関しての刺激がないので、恋愛感情は湧いてきません。
出会いがない環境に長らく身を置いている場合は、「好き」自体を忘れてしまっているかも。
いきなり環境をがらりと変えるのも難しいので、リハビリがてらに、出会いが生まれる環境に足を運んでみてはいかがでしょう。
恋愛のトラウマがある
「過去にお付き合いしていた異性から、暴力を振るわれた。」など辛い経験がある場合もあるでしょう。
その場合は、恋愛感情を求めると逆効果になってしまう可能性もあります。
まずは恋愛とは距離をおいて、私生活や仕事を充実させることをおすすめします。
早く忘れたいという思いもあるかもしれませんが、ここでの焦りは禁物です。
自分以外に興味がない
自分のことを振り返ってみて、他人に興味が湧かないという方は、恋愛感情も湧きにくいものです。
そればかりか、「どうして自分に興味を持ってくれないのか!」と他責にしているのもよくあるケースです。
まずは自分以外に目を向けてみること。
自分の内ではなく、外に目を向けることでこれまでに見えていなかった他人の魅力に気づき、恋愛感情も自然と湧いてくるはずです。
恋愛以外に熱中しているものがある
趣味や仕事に熱中している場合は恋愛感情も湧いてきにくいものです。
特に焦ることはないと思います。
焦らず、今は自分が熱中していることに集中して、タイミングが来ると恋愛に意識が向くようになるでしょう。
結婚は“恋愛感情”がなくても出来る!?
「えー!」と驚く方もいるかもしれませんが、明確な恋愛感情がないまま結婚した人など、世の中に山ほどいるものです。
家と家とが決めた結婚をした人や、周りから勧められて結婚した人、相手に望まれ「望まれて結婚する方が幸せ」と思って結婚した人などがそれに当たります。
もしかしたら、ご両親や、お祖父さんお祖母さんにもそのような結婚をした人がいるかもしれません。
昔の日本は、結婚式の当日に新郎新婦がご対面…なんてこともごく普通にありました。多くの人が「いい人だな…」程度の気持ちで結婚したのです。
だからといってその人たちが皆、不幸になったかというと、決してそんなことはありません。
燃えるような恋愛感情がなくても、連れ添ううちに信頼感や、安心感、感謝といった情が生れ、それが「好き」に発展したカップルはいくらでもいます。
今は「恋愛感情がないと結婚出来ない」と思い込んでいる人も多いですが、結婚のケースはそれだけではないことを、前提として知っていただきたいと思います。
「好き」という感情を起こすには、“イメトレ”が大事
とは言え、やはり結婚するからには、「相手を好きになってから結婚したい」と思う方も多いですよね。
そうであれば、まずはイメトレから始めてみましょう。
恋愛映画やドラマを観たり、恋愛小説・恋愛漫画を読みましょう。きっと異性を好きになるための参考書になるはず。
多くの恋愛物語は、主人公が相手の何処に、どんなタイミングで魅かれて行くのかが詳細に描かれています。
相手が気になる→魅かれて行く→ドキドキする→いつも相手のことを考えるようになる→ライバルに嫉妬する→告白する
といった、恋するプロセスが具体的にイメージ出来るようになるでしょう。
中には、多少過剰演出のものもありますが、まずはガイドラインとして、“他人の恋愛”を参考にするとよいかと思います。
まずは“リアルな異性”とのふれ合いに慣れる
次に、リアルな異性との“ココロのふれあい”に慣れて行くようにします。
最近は、アイドルやアニメなどのバーチャルなキャラは好きになれるが、実際の異性には興味がわかない、という人も増えています。しかしそれでは、恋愛はおろか、結婚はもっと難しくなってしまいます。
何故なら、バーチャルな恋はあくまで妄想なので、“自分磨き”などの努力をしなくても済んでしまうから。「ちゃんと結婚したい」と思っているなら、それはかなり危険と言えます。
一方、リアルな異性との恋は、自分磨きは勿論、異性のニーズを学び“コミュニケーション力”を身に付けるなど、相手に気に入られるための努力をしないと実現・達成することが出来ません。
婚活における“自分磨き”とは、容姿を磨くなどして“モテる要素”を高めること。磨くことで自信がつき、異性にハートを開けられるようになる人も多いです。
自信がつくことで、「好き」という気持ちが出せるようになる人もいます。
幸せになりたいなら、一日も早く現実に向け意識を切り替え、努力を始めましょう。と同時に、積極的にお見合いするなどして、異性に慣れ、異性を知る練習をするといいですね。
「好き」に発展するきっかけを掴む
人生のパートナーを選ぶためには、いきなり「好き」に発展しなかったとしても、そのきっかけとなる感情を見逃さないことが大切になります。
それであれば、異性を好きになった経験のない人でも、気持ちの変化に気付くことが出来るかもしれません。
① 相手に興味を持つ
「ステキな人だな」「彼(彼女)なんだか気になる」「もっと話をしてみたい」
そう思ったら、それは「好き」という気持ちに発展する可能性があります。
興味を感じられる人と出逢えたら、その理由を確かめるためにも、ぜひデートをしてみましょう。
② 安心感を覚える
「彼(彼女)といると緊張せずにいられる」「ほっとする感じがある」「不思議と自分のことを話せてしまう」
そう感じられることも、気持ちを「好き」に発展させる要素です。
安心感を得られるということは、かなり相性が良い可能性があります。何度か会って良縁かどうかを確かめてみて。
③ 一緒にいて“楽しい”と感じる
「話が合って楽しい」「ちょっとドキドキする」「次に会うのが楽しみ」
そう思えたら、相手を「好き」になれる可能性大!
「楽しい」と感じることは、いい関係になれる最大のバロメーター。ぜひ、自分の気持ちを見逃さないようにしましょう。
④ 「いい人だな…」と嬉しくなる
「彼(彼女)、優しい人だな」「気遣いにちょっと感動」
相手の優しさにココロがほっこりしたら、その気持ちはやがて「好き」に発展するかもしれません。
“思いやりがある優しい人”っているようで案外貴重。実は、結婚相手として最もお勧めのタイプでもあります。
⑤ 「可愛い」と感じる
容姿はもちろんですが、ふとした瞬間に「可愛い!」と感じられることも、好きになるきっかけになることが多いです。
「可愛い」は男性が女性に思うのが一般的ですが、女性が男性に感じる場合もあります。
大人の男性が笑った時、意外にも無邪気な表情を見せてくれたら、そのギャップに思わずキュンとしてしまうかも。
母性本能から相手を好きになるのだってアリなんです!
⑥ 「守ってあげたい」と思う
これは男性に多いと思いますが、目の前の女性に“保護本能”が働いたら、好きになれる可能性が高いのではないでしょうか。
この気持ちは男性が結婚相手を選ぶ際、とても重要なバロメーターとなると思います。
自分の気持ちに素直になる
恋愛感情を持ったことがないと、仮に「好き」という気持ちが湧いて来ても、その気持ちを自ら否定してしまうことがあります。
それは、自分の気持ちに動揺してしまうから。自分が自分でなくなってしまうような気がするのかもしれません。
しかし、誰かを好きになることは、恥ずかしいことではなく、むしろ人として幸せを感じられること。
これから結婚したいのであれば、ぜひとも自分の気持ちに素直になり、「好き」という気持ちも受け入れるようにしたいですね。
焦らなくて大丈夫!ゆっくり好きになっても幸せに
とは言え、婚活中の人の中には「いい人だな、と思ってもなかなか恋愛感情までは至らない…」と悩んでしまう人もいます。
だからといって自分を責めたり、悩み過ぎる必要もありません。
何故なら、パートナーとは結婚してからゆっくり相思相愛になって行く、という方法もあるから。そうなれそうな相手と結婚すればいいのです。
実は、高揚した恋愛感情だけが人を幸せにするとは限りません。何故なら、激しい恋愛感情は3~4年で収束すると言われているからです。
大恋愛ほど冷めた時のギャップが激しく、中には円満な関係を続けることが難しくなる夫婦もいます。
反対に「結婚前はさほどでなかった」という夫婦の方が、結婚後、長きにわたりうまく行く場合もあります。それは恋愛感情だけに頼らず、互いに歩み寄る努力をするからでしょう。
【まとめ】人を好きになることのメリット
如何でしたか?
「好き」ってなんでしょう?異性を好きになるとは?
それは「もっと相手を知りたい」と思い、「いつも一緒にいたい」「この人から愛されたい」と願う心です。
人を心から好きになれば、人生の景色が明るくなります。好きだからこそ一喜一憂もありますが、すべてが輝いて見えるのです。
女性に至っては歴然。見た目も潤って美しくなり、ハッピーオーラをまとう女性になれるでしょう。男性も、男らしくカッコよくなる人が多いです。
恋に消極的だった人がそうなるためには、いくつかのステップが必要かもしれませんが、それを越える価値は大いにありますよ。
婚活は「好き」のエンジンを回すための練習の場であり、「好きになれる人」を見つけるための素晴らしいステージです。
アナタも希望を持って、焦らず、着実に頑張ってみて下さい。筆者は心から応援しています。
■ 異性に対する自信がアップ!婚活に有効な自分磨きとは?
異性を好きになるためには、自分にも自信が必要かもしれません。その自信は、自分磨きをすることによって身に付けられます。今回は婚活に有効な、代表的な自分磨きの方法をご紹介。
① ボディメイキング・ダイエット
男女ともに、容姿を磨くことは一番の自信につながります。自信がない人ほど、運動によるボディメイキング、健康的なダイエットなどに挑戦してみるといいでしょう。
② メイク・ヘアケア
女性はメイク上手になると印象アップに役立ちます。ヘアサロンでより女性らしい髪型にするのもいいですね。男性も髪型は大切。ぜひ、清潔感のあるヘアスタイルに。
③ ファッションコーディネイト
ファッションセンスのアップも、異性と積極的に会うための自信に。男性の中には無頓着な人もいますが、女性はそれが気になってしまうのです。ぜひ、ショップの店員さんに相談したり、ファッション誌などを読み勉強を。
④ コミュニケーション力の向上
異性に慣れていない人にとってはとても必要な学び。ぜひ、会話のキャッチボールが出来る人を目指しましょう。自信のない人は、本やネット、カルチャースクールなどで勉強するといいでしょう。会話がスムーズに出来るだけで異性と会うのが楽しくなるはずです。
⑥ 料理など家事能力の向上
これが「結婚出来るかどうか」を左右する場合も。今は殆どの夫婦が共働きなので、女性は勿論、男性も最低限は身に付けておきたいもの。特に料理はポイントが高いので、料理番組や料理サイト、料理教室などで勉強するといいでしょう。