婚活を成功させるには、いかに自分と合う人を見つけて“お見合い”をするかが肝心です。
でもこれがなかなか難しい。最初にプロフィールを見てしまうと、つい外見や年齢、年収といったスペックばかりに目が行ってしまう人も多いからです。
しかし、スペックが理想だからと一方的にアプローチしても、断られてしまっては何もなりません。
実は、“理想の人”と“合う人”が一致するとは限らない。それが叶うのは、ほんの一部の人だけと思った方がいいでしょう。
「理想の人より“合う人”を探す!」と早めに意識を切り替えないと、婚活が暗礁に乗り上げてしまう可能性も。
そこで今回はしあわせ研究家の筆者が、プロフィールの段階で“自分に合う人”を見つけるためのヒントをご紹介してみたいと思います。
プロフィールで「自分に合う人」を判断する方法
① “スペックが釣り合うか”を考えて選ぶ
つい相手の外見や年齢、年収などのスペックにばかり目が行く人もいると思いますが、それが自分の理想かどうかより、“釣り合うかどうか”で判断した方がマッチングはうまく行きます。
例えば、美男や美女にアプローチするなら、自分もある程度“容姿”に自信がないと難しいのです。何故なら多くの“美しい人”は、相手に対しても美意識が高いからです。
もし、自分の容姿が“普通”と思うのであれば、相手も普通である方がマッチングしやすいでしょう。
年齢も出来るだけ近い方が婚活の場合はマッチングしやすいです。年齢差は多くても5歳程度、相当自分に自信のある人でも7~8歳にとどめておいた方がいいでしょう。
また、多くの高スペック男性が「理想の結婚相手」と思う女性とは、“美人で若くて安全に子供が産める、性格の良い女性”のことを指します。
そのため女性は年齢が高くなるにつれ、同世代で見た目がよく年収の高い、“高スペックな男性”とマッチするとは限らなくなります。
このように、男女のスペックのバランスや、ニーズが一致しそうかを考えてみることが、合う人を見つけるためには必要になって来ます。
② “趣味が合いそうな人”を選ぶ
別の角度でマッチングしやすいのは、“趣味が合うこと”です。それは、趣味が合えば話も合うし、楽しいお付き合いや生活をイメージしやすいからです。
相手が最低限条件をクリアしていれば、どんな人も“趣味の合う人”とは一度は話してみたいと思うのではないでしょうか。
スポーツ好き同志、旅行好き同志、アニメ好き同志、同じ音楽の趣味、ペット好き同志など何でも構わないと思います。好きなものや大切にしていることが一致する人を探してみましょう。
稀に、同じ趣味でも双方のこだわりが強すぎてぶつかってしまうケースもありますが、それもまず、会ってみなければわかりません。
趣味は人となりを表現しています。趣味の一致が結婚の決め手になった人は世の中に案外いるものです。
③ “共通点のある人”を選ぶ
これは特に恋愛経験がなく、異性とどう話を合わせていいかわからない人にお勧めの選び方。
今までの人生の経緯に共通点がある人は、“話をしやすい人”と思った方がいいかもしれません。
共通点があるということは、なんとなく気持ちがわかり、話題も作りやすい。「何を話したらいいかわからない」となることを防ぐことが出来ます。
例えば、出身地や出身校が近い、家庭環境が近い、仕事の経験や業種が近い、好きなものが近い、といったことに注目してみるといいでしょう。
あるいは、相手の職業や経験に関することが、自分の家族と似ている、というのでもよいと思います。
相手のプロフィールの中に「それ、自分もわかる!」というものを見つけたら、会ってみる価値があると思った方がいいかもしれません。
④ “相手のニーズ”を考えて選ぶ
“合う人”とは、双方のニーズが一致する人のことを言います。いくら自分が「こんな人がいい!」と思っても、相手が望んでくれないことにはお見合いは叶いません。
ですのでアプローチする時は、“自分が相手のニーズに合いそうか”を考えて選んだ方がうまく行くことが多いと思います。
一番のコツは、女性の場合は出来るだけ年上の男性に目を向けること。日本人の男性はまだまだ、年下の女性との結婚を望む人が多いからです。
男性の場合は、年下であっても比較的年齢差のない女性に目を向けること。「女性は多少年上でも大丈夫」という人はそれも大いにアリだと思います。多くの女性は比較的年齢の近い、価値観の合う男性を求めているからです。
それを前提に、“条件に適う人”や“話が合いそうな人”を探した方が、マッチングがうまく行く可能性が高まります。
⑤ “相手の環境”に興味を持てるかで選ぶ
例えば、相手が家業を継ぐ人であれば、自分もその仕事に興味があるか、やってみたいと思えるか、といった視点で選ぶようにします。
結婚を期に、全く違う人生にチャレンジしてもいいと思う人は、その視点で探すと更にマッチングの可能性が高まります。
今までとは違う環境に飛び込んだが、結果本来の能力を発揮でき、人生がイキイキ輝くようになる人もいます。
その人を取り巻く環境に興味を持てるかどうか。これもマッチングには重要な要素。合う人探しは“合う環境探し”でもあるのです。
玉砕する可能性大!こんな選び方に要注意
① やみくもに美男美女ばかりにアプローチ
一番失敗しやすいのは、プロフィール写真を見てやみくもに美男・美女ばかりにアプローチするケースです。
実は美男美女であるほど、見た目でアプローチされることに嫌気がさす人も多く、釣り合う相手ならまだしも、そうでない場合は会おうとはしないのです。
モテる人ほど、相手がちゃんと考えてアプローチしているかどうかを見ていますので、ぜひご注意を。
② 「子供が産めそう」だけでアプローチ
子供が欲しいからと、自分よりかなり若い女性にアプローチをする男性もいますが、あまりに年齢差があるとお見合いすらできない可能性があります。
それは、女性側も子供を望んでいるなら、“一歳でも若い男性”と結ばれた方が授かりやすいからです。そして子供の父親になる人には、一年でも長く働いてくれることを望んでいます。
また、女性によっては「結局この人の目的は子供で、私のことは“見た目がタイプ”程度にしか考えていない」と残念に思う人もいます。
どんな女性も子供を望む前に、“自分を一番大切にしてくれる人”を探しているのでご注意を。
③ 高年収の男性ばかりにアプローチ
ひたすら高年収の男性ばかりにアプローチする女性もいますが、これも美男美女のケースと同じで「年収目当てか」と思われてしまいます。
彼らは、そのような女性なら今までも周りにいたでしょうが結婚しなかった。だから婚活しています。つまり、年収だけで寄ってくる女性はまず選びません。
女性が余程好みのタイプなら別と思いますが、そうでない限りは「会っても仕方がない」と判断されてしまうでしょう。
一方的な“スペック目当て”は失敗の元
このように、外見や年齢、収入といったスペックだけを根拠にアプローチをしてしまうと、相手にもそれが伝わりお断りになる可能性が高いです。
どんな人もスペックだけでなく、きちんと人として興味を示してもらえ、かつ釣り合いそうな相手だからこそ「会ってみたい」と思うのだと心得ましょう。
「合う人」を見つけるには、まず自分を認識すること
“合う人探し”に最も必要なのは“適切な自己評価”です。今の自分が「どんな人となら釣り合うのか」をちゃんと考えられるかどうかがとても大切。
実際、それが出来る人ほどベストパートナーを見つけて結婚し、幸せになっているのです。
「自分の理想を叶えたい!」だけでは、永遠に玉砕を繰り返す可能性も。それでは結果、自分が一番情けない思いをしてしまうかもしれません。
“相手のニーズも考える”という意識を持つことは、これから誰かと生きるために絶対に必要なこと。そもそも夫婦はその気持ちがなければうまく行きません。
そういう意味で婚活は、異性のニーズに歩み寄るための“学びの場”でもあると思って下さいね。
■ 婚活中「大人じゃないな」と思われてしまうNG行動
婚活中はハプニングがあった時ほど、その人の人間性が問われます。「条件はいい人なのに中身が子供でがっかり!」と思われたら残念ですよね。今回は相手にそう思われがちなNG行動をご紹介。
① ちょっとしたことで腹を立てる
相手の仕事でお見合いやデートの予定が変更になった、忙しい相手がお店の予約をし忘れていた、などは婚活中たまに出くわすハプニング。そこに過剰に腹を立てお見合いや交際をお断りしてしまう人もいます。でも、みんな忙しい中婚活しているのです。ちょっとしたことなら「そういうこともあるよね」と流せた方が「大人の対応が出来る人」と好印象を持たれるでしょう。
② 独占欲を丸出しにする
お見合い後、互いに真剣交際を承諾する前は、相手が自分だけと交際しているとは限りません。しかし、気に入った相手だからと「そんなの許せない!」と独占欲を丸出しにしてしまう人もいます。デートで夜遅くまで連れまわしたり、無理やり結婚を迫ったりするのは「大人げない」と思われお断りになり兼ねないでしょう。
③ 不満発言が多い
お見合いの相手に自分をわかってもらいたいからと、いきなり仕事や家族の不満を話し過ぎるのはタブー。また、食事をしたお店に文句を言うといった行動も場の雰囲気を台無しに。文句が多いと「納得できないことに我慢の出来ない、大人げない人」と思われますので気ををつけて。