結婚を意識しないのであれば「好き」という気持ちに任せてお付き合いするのもアリですが、結婚前提となると話は別です。
安易に結婚相手を選んでしまうと「こんなはずじゃなかった…」「全然合わない…」といった後悔につながるケースも。
今後一生を共にするパートナー選びは、性格・価値観の相性や金銭感覚なども重要になります。
「この人と結婚してよかった!」そう思えるお相手の選び方について紹介いたします。
結婚相手選びと恋人選びの違い
一生を共にする結婚相手を選ぶ際は、将来を見据えながら「心身ともに安心・安定できる人」を選ぶ必要があります。
一方、恋愛は結婚の入り口ではあるものの、恋人はあくまで生活のほんの一部でしかありません。そのため「好き」や「一緒にいて楽しい」「見た目がタイプ」という気持ちだけで選びがちです。
それでは、結婚相手選びと恋人選びの大まかな傾向の違いについて詳しく見ていきましょう。
恋人選びは「楽しさ」「ルックス」
恋人はあくまで、自身の生活の一部でしかないため「一緒にいて楽しい」「見た目がタイプ」というドキドキやワクワクを基準に選ぶ方が多い傾向です。
法的な縛りがないため、いざという時は「お別れして新しいパートナーを選ぶ」という選択肢もあります。これは若ければ若い人ほど顕著に見られます。
年齢を重ね経験を積むことで、次第に「結婚」を意識して恋人を選ぶようになるようです。
さまざまな恋愛を通してドキドキやワクワクよりも重要なことに気付くからかもしれません。
結婚相手選びは「安心・安定」
結婚相手は一生を共にするパートナーになるので、恋人よりも慎重に選ぶ必要があります。
実際に、結婚相手に選びになると「生活を共にすること」を意識し、
- 互いの経済力
- 思いやり
- 価値観
- 安心感
といった「安心・安定」を相手に求める傾向が強くなります。
恋愛と違い、相手と別れるためには法定な縛りが出てくることや社会的な周囲の目なども気にしなければないため気軽に離婚することができません。
「選び直しはしたくない」と考える方が多いため、恋人選びよりも慎重になります。
結婚相手選びの重要なポイント
自分なりに結婚を意識して選んだつもりでも、いざ結婚すると上手くいかないというケースも少なくありません。
そもそも結婚相手選びのポイントがズレた状態で相手を選んでしまっては意味がありません。
ここでは、婚活をサポートするプロである結婚相談所が、後悔しない結婚相手選びのポイントを解説していきます。
価値観の違いを認めた上で歩み寄れる
共に生活していく上で価値観は最も大切なポイントと言えます。
価値観は、
- 生活リズム
- 食事
- 金銭感覚
といった、物事に対する考え方全般を指します。
この価値観が大きくズレていると、意見の食い違いが多く言い合いや喧嘩の回数が多くなってしまうでしょう。
実際に「価値観の違い」は離婚原因の上位に挙げられるているため、結婚相手を選ぶにあたって重要な項目である事が分かります。
ただし、価値観は、育ってきた生活環境、今まで関わってきた人たちなどによって形成されるため、全く同じ価値観を持った人はほとんど存在しません。
「価値観が違うかも…」と思う場面は必ず遭遇します。この時に、相手の価値観を認め、寄り添い歩み寄れる相手を選ぶことが重要です。
居心地が良く自然体でいられる
結婚相手とは、これから長い時間一緒に過ごすため「居心地が良く自然体でいられる」というのも重要なポイントと言えるでしょう。
そもそも一緒にいて居心地が悪い相手を選ぶという方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、「側に居たい、隣りで寄り添いたい」と思えるかどうかを意識して選ぶと良いかもしれません。
また、本当の自分を出せず偽らないといけないような相手と一緒になっても息苦しくなるだけです。素の自分をさらけ出しても認めてくれる、理解してくれるような方を選びましょう。
信頼・信用できる
結婚相手選びにおいて、信頼・信用できる人であるかどうかも重要なポイントです。
平気で嘘をついたり、信用を失う行動をする相手だと、常に疑いながら生活しなければならないため精神的に大きなストレスになるでしょう。
嘘をつかないというのは絶対ですが、普段の行動・言動で信頼・信用させてくれる相手を選ぶのがオススメです。
結婚する前にチェックしたいポイント
ここまで、結婚相手選びについて解説してきましたが、ここではより具体的なチェックポイントについて紹介します。
今結婚を考えられる相手がいる方はもちろん、婚活をしている方はこのチェックポイントを参考に判断してみてください。
おおらか、優しい、思いやりがある
これからずっと一緒に生活をしていく相手です。穏やかな生活を送るためにも、おおらか、優しい、思いやりがあるかどうかチェックしましょう。
短気ですぐ怒る、大声で怒鳴られる、冷たいという相手との結婚生活は苦痛でしかありません。
自分のことをしっかり考えてくれているかどうか、普段の行動、言動を見て判断するのがおすすめです。
自分の意見を押し付けない
生活を共にしていると、意見の食い違いが出るのは当然のことですが、自分の意見を相手に押し付けるような相手は避けたほうが良いでしょう。
相手の意見を考慮した上で、お互い納得できる答えを導いてくれるような相手を選んでください。
寄り添ってくれる
いつどんな時でも寄り添い、味方でいてくれるような相手かどうかも重要なポイントです。
牧師さんが結婚式の誓いの言葉で言うように、
病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も妻、夫として支えてくれる人が理想と言えるでしょう。
金銭感覚がしっかりしている
家計を共にする結婚相手を選ぶ際は、金銭感覚も重要なチェックポイントです。
お金が全てではありませんが、お金がないと生きていけません。
お金遣いが荒い、ギャンブルばかりしている、貯金ができないなど結婚生活を送る上で障害となる方は避けましょう。
仕事熱心かどうか
実直に仕事と向き合っているかどうかも見ておきたいポイントです。
特に、一家の大黒柱となるであろう男性に言えることですが、仕事熱心な方であれば必ず会社で成功し昇進します。家計を力強く支えてくれそうな人かどうかは見極めておきたいところ。
また、仕事への姿勢は普段の行動や言動、外見などにも現れます。
普段からいい加減、適当な相手は要チェックです。
逆に言えば、男性側はご自身を今一度振り返ってみることをおすすめします。
【男女別】みんなの結婚相手選びのポイントは?
ここまで結婚相手の選び方について解説してきましたが、結婚相手に求めるポイントは人によって異なります。
そこで、結婚相手選びの決め手になったポイントについて男女別に伺ってみました。
早速見ていきましょう。
一緒にいて安らぐ(男性|20代後半|M・Mさん|不動産営業)
隣で座っていたり、同じ空間にいるだけで安らぎを感じられる方だったので結婚を決めました。
決め手はそれだけではないのですが、これから一生を共にする相手なので、一緒にいて安心できたり、安らげることは大切なことだと思います。
仕事に対して理解がない(男性|30代前半|K・Oさん|Webプログラマー)
私は仕事が忙しく、毎日帰宅するのは遅いのはもちろん、急な休日出勤もあるため、仕事に理解があるかどうかを結婚相手選びのポイントとして重要視していました。
しかし、当時お付き合いしていた女性は、私の仕事に対して不満ばかりで理解してくれるかどころか支えてくれるなんてことはありませんでした。
私にも非があると思い、まずは私が彼女のことを理解することに務めました。すると、彼女も次第に私の仕事について認め、支えてくれるようになりました。
今では自慢の妻です。
いつも包み込んでくれる(男性|30代後半|Y・Hさん|内科医)
仕事で失敗したり、落ち込むことがあった時でもいつも優しく暖かく包み込んでくれる包容力が結婚の決め手になったと思います。
一緒にいて安心するんです。私も同じように優しく包み込める夫で在りたいと思います。
自分を大切にしてくれる(女性|20代後半|C・Fさん|事務)
いつも私のことを優先してくれるので、「大切にされている、愛されている」ということを実感させてくれます。
私の体調が悪いと、どんなに疲れていてもお粥を用意してくれたりしてくれるんです。
些細なことですが、はだけた布団をそっと直してくれるところにも愛を感じます。
信用・信頼しきれなかった(女性|30代前半|Y・Nさん|保育士)
恋人に嘘を付かれたり、裏切られることが多かったので、どうしても相手を疑ってしまう私ですが、当時の恋人には「俺のこと疑ってるの?」「そんなに信頼・信用できないのか」といったように責められてばかりでした。
仕事終わり、帰宅時間などマメに連絡をくれないばかりか怪しい行動が多く、心の底から信用・信頼できる状態ではありませんでした。
しかし、考え方によっては広い心を持って信じてあげられない私にも問題があると思い、お互いが本当に信頼・信用できるよう彼と話し合いました。
時間はかかりましたが、今は問題が解決し無事に夫婦になりました。
穏やかで優しい性格(女性|30代後半|S・Sさん|看護師)
夫が穏やかで優しい性格なので、喧嘩や言い合いになることがないので本当に平穏な日々を遅れています。
でかけた先で、おじいちゃんおばあちゃんや小さい子に優しくしている姿にキュンとしますね。
一緒に改善していけるかどうかも重要なポイント
結婚相手の選び方について解説してきましたが、この項目をすべてパーフェクトに当てはまる方は多くはありません。
自身が大切にする項目を軸に選び、ダメな点は一緒に改善していくというスタンスを持つのも結婚相手選びに欠かせない考え方です。
また、自分自身が選ぶ側としてばかり考えるのではなく、結婚相手として選ばれる立場になって、自分自身を見つめ直すことも大事です。
結婚後に後悔することがないよう、しっかりと納得できる結婚相手を選んでくださいね。