「普通の男性で良い」と考えている婚活中の女性は多いものの、一方でなかなか普通の男性と結ばれないというのが現実です。
それは、自分たちが思っている以上に「普通」の基準が「ハイスペック」になっている傾向が強いからです。
ハイスペックな男性は競争率が高く、女余りと言われる状況で「普通の男性」の基準を見誤ると婚活に苦戦する可能性も…。
今回は、多くの女性が考える「普通の男性」について説明しながら、一般的に言われる「普通の男性」の定義、婚活における「普通」に対する考え方について解説していきます。
「普通の男性」は実はハイスペック
女性がイメージする「普通の男性」と一般的に言われる「普通の男性」は基準が大きく異なります。
メディアに取り上げられた女性が思う「普通の男性」は下記の通りでした。
- 学歴は大卒(日大・東洋大・駒沢大・専修大)以上
- 高身長(180cm以上)
- 都内在住の場合なら年収500万円以上
- ジム通い
- 鼻毛が出ていない
- ヒゲ・爪が整っている
- 美容室は月1~2回
- 化粧水をつけて就寝
この一見「普通」であるかのような基準の中に、実は一般的に「ハイスペック」と言われている項目もあります。
中でも「年収500万円以上」の壁が高く、「普通」という基準からはみ出ています。
その理由について解説していきます。
20〜30代で年収500万円以上は少数派
民間給与実態統計調査(令和元年)によると、年収500万円以上を稼いでいる男性は全体の44%だったため「普通」よりもやや高い水準であることが分かります。
さらに、年代別に分けて見てみると30代前半までで年収500万円以上の収入がある方はたったの12%。30代後半から40代でようやく500万円以上の割合が増え始めるため、30代前半までの男性に年収500万円以上を求めるのは「普通」とは言い難いというのが現状です。
40代以降の男性に対し年収500万円以上求めるのであれば「普通」と言えるでしょう。
清潔感は「普通」の基準として持っていてOK
清潔感は年収と違い数値化することができないため一概には言えませんが、
- 鼻毛が出ていない
- ヒゲ・爪が整っている
- 美容室は月1~2回
- 化粧水をつけて就寝
といった清潔感に関わる項目は「普通」の基準として持っていても問題ないと言えます。
清潔感はスペックというより、価値観としての意味合いが強いためです。
清潔感の定義は人それぞれではありますが、相手の価値観を知るという意味でも「普通」の基準として持っておいても特に問題はありません。
(男性のみなさんはご自身の清潔感についてはちゃんとチェックしておきましょう。:)
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正しい「普通の男性」のスペック
ここまで、女性が考えがちな「普通の男性」について解説してきましたが、ここでは「普通=平均」という視点で数値化できる下記3つの要素をもとに「普通の男性」を定義していきます。
- 年収
- 身長
- 学歴
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
普通の男性の年収は年代ごとに異なる
PRESIDENT Onlineに掲載されている年収1000万円以上男の「結婚の条件」によると日本の男性の80%以上が年収400万円以下。
さらに、dodaが行った調査によると年代別の平均年収は、
- 20代:348万円
- 30代:444万円
- 40代:510万円
- 50代以上が613万円以上
でした。
この年代ごとの平均年収が正しい「普通の男性」の基準と言えそうです。
普通の男性の身長は170〜175cm
以前に比べ、男性選びの条件に高身長を挙げる女性は少なくなりましたが、それでもまだまだ根強く多くの女性から条件として挙げられています。
身長180cm以上を「普通の男性」の条件として挙げられるケースもありますが、総務省の「学校保健統計調査」によると、日本人男性の身長の割合は下記の通りでした。
身長 | 割合 |
145cm〜150cm未満 | 0.04% |
150cm〜155cm未満 | 0.29% |
155cm〜160cm未満 | 2.03% |
160cm〜165cm未満 | 11.9% |
165cm〜170cm未満 | 27.82% |
170cm〜175cm未満 | 32.95% |
175cm〜180cm未満 | 18.45% |
180cm〜185cm未満 | 5.6% |
185cm〜190cm未満 | 0.9% |
190cm〜195cm未満 | 0.06% |
身長180cm以上の男性は全体の6.56%しかおらず、最も割合が多い170〜175cmが「普通」の基準として適切であることが分かります。
普通の男性の学歴は「4年制大学の卒業」
学歴は、年収、身長と並んで人気な条件です。
「普通の男性」の基準として、日大・東洋大・駒沢大・専修大以上を求める女性が多い傾向にありますが、en婚活の調査によると男性の4年制大学進学率は55.9%。各大学の学生数からその割合を計算すると、
- 医学部、東京大学・京都大学:1%
- 北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学・一橋大学・東京工業大学:2%
- 早稲田大学・慶應義塾大学:2%
- 明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・上智大学・東京理科大学・関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学・地方国立大学:5%
という結果でした。
いわゆる「有名大学」と呼ばれる大学を卒業している男性は全体の5%ほどです。
これらのことを踏まえると「普通の男性」の基準として学歴を設けるのであれば、「有名大学卒業」ではなく「4年制大学を卒業」にとどめておいた方が良いでしょう。
普通の男性の基準が高くなってしまう理由
「普通の男性と結婚したい」と考える女性が多いのは、
- 「あんな人と結婚しちゃったんだ…」と周りから思われたくない。
- 「普通の人」と結婚して、自分の女性としての価値を証明したい。
といった、周りからの評価や自分自身の価値を下げたくないという潜在意識が強く関わっています。
さらに、女性は特に「幸せになりたい」という思いが強い傾向があり「普通の男性」の基準が知らず知らず高くなっているようです。
幸せな結婚生活を手に入れるためにある程度男性のスペックも重要ですが、幸せになるための条件は年収やルックスだけではありません。
ここからは、考え方について紹介していきます。
「妥協」ではなく「妥当」という考え方が大切
ここまで「普通の男性」に求める基準が高くなりハイスペックになっていることや本来の「普通の男性」の条件について見てきましたが、基準が高いことは決して悪いことではありません。
「普通の男性」に求める基準が高いということを知ることが大切です。
ただし、「相手を選ぶ側ではなく、相手に選んでもらう側」であるという視点を忘れてはいけません。
自分自身のスペックを俯瞰し、相手に求める条件が高望みになっていないかどうか見極める必要があります。
いわゆる「普通の男性」と結婚して安定した生活を手に入れるためにも、自分磨きを忘れずに。
ダイエットやエステといった外見を整えることも大事ですが、礼儀作法、マナーといった女性としての品格を磨くと良いでしょう。
資格取得や新たなスキルを手に入れることで女性としての魅力が高まる場合もあります。
「普通の男性」と自分自身のスペックが釣り合うかどうか今一度考え、ギャップがある場合は自分に足りない部分を補うよう努めましょう。
また、条件を「妥協」してお相手に選んでもらうこともできますが、自分自身が心から納得できない状態での結婚では心にしこりが残ります。
ただ希望条件を下げる「妥協」ではなく、条件を下げた分自身が納得できる条件を追加する「妥当」を意識するのが大切です。
多少年収が希望条件に届いていなかったとしても、
- 仕事の休みの日が合う
- 家事・育児に積極的
- 休日の日数が多い
- 価値観が合う
- 一緒にお互いの趣味を楽しめる
など、希望年収が下がった以上に得られるメリットを探してみると良いでしょう。
自分に見合った「妥当」な男性選びを
一部の女性や周りが言う「普通の男性」の基準は、周りからの評価や自分自身の価値を下げたくないという潜在意識の影響で知らず知らずのうちにハイスペックになりがちです。
ハイスペックの男性を求めることは悪いことではありませんが、競争相手が多いため上手く婚活を進められず「婚活疲れ」に陥ってしまうことも…。
自分自身のスペックを俯瞰し、相手に求める条件が「妥当かどうか」をしっかり考えることが大切です。
見合っていない場合は、条件を引き下げるだけの「妥協」ではなく、他の良さを組み合わせて自身が納得できる条件を設定してお相手を選びましょう。