結婚相談所のリアルな離婚率は1%未満!データを用いて詳しく解説

「結婚相談所の離婚率ってどれくらいなんだろう?」

婚活を検討している方は、このような疑問を抱くことが多いです。
結婚相談所の離婚率は公表されていませんが、自然恋愛よりも「かなり低い」と言えます。

この記事では、そんな結婚相談所の離婚率を公的なデータや根拠を用いて解説します。
記事の後半では、離婚率が低い結婚相談所の選び方も3つ紹介するのでぜひ最後までご覧ください!

結婚相談所の離婚率は低い?高い?

はじめに、結婚相談所の離婚率は「平均的な離婚率と比べて低いのか高いのか」を明らかにしましょう。
ここでは「日本の離婚率」「マッチングアプリの離婚率」を紹介し、最後に「結婚相談所のリアルな離婚率」を紹介します。

日本の離婚率

日本の離婚率は、約0.5%です。
これは国立社会保障・人口問題研究所が算出した「年齢(5歳階級)別有配偶者に対する離婚率」による数字です。
「年齢(5歳階級)別有配偶者に対する離婚率」によると、離婚率は以下のとおりであるとわかります。

男性 女性
全体 5.03‰ 5.07‰
20代後半 21.43‰ 21.37‰
30代前半 14.23‰ 13.61‰
30代後半 10.60‰ 9.88‰

※2015年時点

‰=0.1%なので、「男女ともに0.5%である」と言えるのです。
20代後半は約2%、30代は約1%です。

よくテレビやニュースで「3組に1組が離婚している」と報じられますが、これは「離婚数÷婚姻数」を計算しただけであり、正確ではありません。
この計算だとその年だけ「離婚数」のほうが大きければ、離婚率は100%を超えてしまいます。
「年齢(5歳階級)別有配偶者に対する離婚率」は「離婚組数÷有配偶人口(既婚の夫婦の数)」なので、こちらのほうが正確です。

マッチングアプリの離婚率

マッチングアプリの離婚率は4.5%と言われています。
「林先生の初耳学」が417組のカップルを対象におこなった調査では、次の事実が明らかになっているのです。

割合にして約4.5%で、一般の離婚率との差は約2.1%。統計学上95%という高い信頼度で「”マッチングアプリ”で出会って結婚したカップルの方が離婚率が低い」という結果を得た。

出典:MBS

ただ、なぜか「一般の離婚率は6.6%」と紹介されています。

6.6%の根拠は不明ですが、国立社会保障・人口問題研究所のデータによると20代、30代の離婚率はそれぞれ2%、1%です。
つまり、「マッチングアプリの離婚率が4.5%」だとすると、むしろ「離婚率が高い」と言えるのです。

結婚相談所のリアルな離婚率

結婚相談所の離婚率は、正確な数字はわかりません。
ノマドマーケティング株式会社の調査によると、「38%」という数字が明らかになっています。

結婚相談所の離婚率

出典:PR TIMES

しかし、こちらは対象が「69人」と母数があまりにも少なすぎるため、データの信憑性は著しく低いです。
また、ノマドマーケティング株式会社は婚活パーティーをビジネスとして主催する企業です。

上述した「年齢(5歳階級)別有配偶者に対する離婚率」はすべての夫婦が対象ですし、「林先生の初耳学」のデータでさえ母数は417組もあります。
実際に、他の結婚相談所では「離婚率:10%」と紹介しているケースもあるのです。

以上のことから、ニュースやネットの情報だけで「結婚相談所の離婚率は低い・高い」と判断するのはおすすめできません。
ただ、客観的な事実から「結婚相談所の離婚率は低い」と断言できます。
その理由を次でしっかり解説します。

結婚相談所の離婚率が低い根拠

結婚相談所の離婚率が低いといえる根拠は5つあります。

  • 離婚事由の1位「性格の不一致」が起こらない
  • 自然恋愛・マッチングアプリより高いお金を払っている
  • 年齢層が高い
  • 精神的に成熟している人が多い
  • 証明書の提出が必須だから隠し事ができない

それぞれデータを用いて説明します。

離婚事由の1位「性格の不一致」が起こらない

裁判所のデータによると、離婚事由の圧倒的1位は「性格の不一致」です。
その件数は2位を大きく引き離しています。

離婚事由 件数
性格の不一致 29,876件

男性:11,030件

女性:18,846件

精神的に虐待する 15,719件

男性:3,626件

女性: 12,093件

暴力を振るう 11,811件

男性:1,500件

女性: 10,311件

逆に言うと、性格の不一致が起こらなければ離婚率はぐっと下がるのです。

結婚相談所は性格の不一致が起こりにくいシステムになっています。
マッチングアプリよりもプロフィール項目が細かく、会う前にどんな人なのかわかるからです。

たとえば、自然恋愛の場合、結婚してはじめて「相手の親とは同居したくないと考えている」とわかることも珍しくありません。
しかし、結婚相談所はプロフィールの時点で「同居OKかどうか」がわかるので、そういった価値観や性格の不一致を避けられるのです。

自然恋愛・マッチングアプリより高いお金を払っている

結婚相談所は自然恋愛・マッチングアプリより高いお金を払わなければなりません。
具体的に言うと、次のような費用が発生します。

  • 入会金
  • 月会費
  • 成婚料など

こういった費用を支払うからこそ、「別れるともったいない」と考えやすいのです。
このような「投資した金額や時間が大きければ大きいほどもったいないと考えやすい」という心理状態は「サンクコスト効果」「コンコルド効果」として科学的に実証されています。

年齢層が高い

「年齢(5歳階級)別有配偶者に対する離婚率」で紹介したとおり、離婚率は若ければ若いほど高くなります。
たとえば、20代は30代の2倍「離婚しやすい」とわかっています。

結婚相談所はマッチングアプリや婚活パーティーと違って30代中心なので、20代中心のマッチングアプリや婚活パーティーより離婚率が低いのです。
日本結婚相談所連盟(IBJ)の会員データを見てみても、「30代がもっとも多い」とわかります。

日本結婚相談所連盟(IBJ)の会員データ

 

出典:日本結婚相談所連盟

精神的に成熟している人が多い

結婚相談所に入会する人は、ほとんどが精神的に成熟しています。
なぜなら、入会には審査が必要だからです。

結婚相談所の審査は健康面や収入面だけでなく、「結婚の意思を持っているかどうか」もチェックします。
つまり、マッチングアプリのように「結婚の意思はないけれど登録する」という人は存在しません。
しっかりと結婚の意志を持っているからこそ「結婚生活を貫き通したい」「愛する人を守りたい」と考える方が多いのです。

証明書の提出が必須だから隠し事ができない

結婚相談所は隠し事ができません。
証明書の提出を義務付けているからです。

マッチングアプリの場合、収入証明や大学の卒業証明が必要ないため、結婚してから「実は年収が半分以下だった」「実は高卒だった」などとわかることも珍しくありません。
一方で、結婚相談所は以下の証明書を提出しなければ入会できないのです。

  • 独身証明書
  • 収入証明書
  • 卒業証明書
  • 資格証明書(必要な場合)

収入も学歴も嘘・偽りがないため、結婚後に問題が起きる可能性は「極めて低い」と言えます。

結婚相談所で離婚するケース

以上のことから、結婚相談所は「自然恋愛で結婚するより離婚率が低い」とわかります。
推測に過ぎませんが、全体的な30代の離婚率が約1%なので、結婚相談所の離婚率は「1%未満」と言えるでしょう。

ただし、結婚相談所で結婚しても離婚に至る可能性はゼロではありません。
結婚相談所で離婚に至るケースは主に3つあります。

  • 浮気・不倫
  • 相手の家族との不和
  • モラハラ・DV

結婚相談所では、こういった点に注意しながら相手を選ぶのが大事です。

浮気・不倫

真面目そうな男性でも、浮気・不倫に走る人はいます。
裁判所のデータによると、年間で約​​7,987件が男性の浮気・不倫で離婚しています。

結婚相談所の男性は真面目な人がほとんどですが、結婚後に浮気・不倫に走る危険性もあるので気をつけてください。

相手の家族との不和

裁判所のデータによれば、「家族親族と折り合いが悪い」ことで離婚するケースも年間で6,000件近くあります。

相手の家族とは、顔合わせしてみないとわかりません。
顔合わせのときは印象が良くても、家族として付き合っていくうちに「合わない」と感じる可能性もあります。

実際に、他社の例で両家のお家柄が合わず、成婚後、すぐに離婚が決まった事例もあるのです。
家柄がすべてではありませんが、多少なりともお相手の家柄は確認しておくのが大事です。

モラハラ・DV

真面目そうな人が、モラハラ・DVに走ることもあります。
上述したとおり、離婚事由の2位・3位はどちらもモラハラ・DVに関係するものです。

こういった離婚事由は「結婚してみないとわからない」という点も多いです。
ただ、「結婚相談所の選び方」である程度防ぐこともできます。
次で離婚率が低い結婚相談所の選び方を詳しく解説します。

離婚率が低い結婚相談所の選び方

結婚相談所によって「離婚率が大きく変わる」と考えてください。
なぜなら、会員の質やコンシェルジュによるサポートなどが異なるからです。

離婚率が低い結婚相談所は、3つのポイントで選びましょう。

  • 入会のハードルが高い
  • サポートがしっかりしている
  • 自分に合った人を的確に紹介してくれる

詳しく説明します。

入会のハードルが高い

入会のハードルが高い結婚相談所は「離婚率が低い」と判断できます。
審査が厳しければ厳しいほど、会員の質も高くなるからです。

審査が厳しい結婚相談所を選ぶには、「結婚相談所ネットワークに加入しているかどうか」をチェックしましょう。
結婚相談所ネットワークには次のような種類があります。

  • 日本結婚相談所連盟
  • 日本ブライダル連盟
  • 良縁ネット
  • 日本成婚ネット
  • 全国結婚相談事業者連盟
  • コネクトシップ

結婚相談所ネットワークに加盟するためには、結婚相談所自体が審査を受けなければなりません。
つまり、「結婚相談所自体の質が高い」と考えられるため、会員の質も高いのです。

サポートがしっかりしている

結婚相談所は「サポートの質」で選ぶのが大事です。
サポートがしっかりしていると、困ったときに相談に乗ってくれるからです。

株式会社いとよしが結婚相談所で成婚退会した人に「結婚相談所の何がよかったか」を尋ねたところ、1位・2位がサポートに関する部分でした。

結婚相談所の何がよかったか

出典:PR TIMES

「どのようなサポートをしてくれるのか」
「どういったコンシェルジュがいるのか」
このような情報をきちんと公開している結婚相談所がおすすめです。

自分に合った人を的確に紹介してくれる

「成婚率」や「1年以内の成婚率」などもチェックしてください。
高水準であれば、それだけ「自分に合った人を的確に紹介してくれる結婚相談所だ」とわかります。

さらに、結婚相談所のメリットとして「自分の視点だけでは見落としてしまっていたお相手候補も提案してもらえる」という要素があります。

まとめ

結婚相談所の離婚率についてまとめます。

  • 日本の離婚率は、正確なデータをもとに紹介すると「20代で約2%」「30代で約1%」
  • 離婚事由の1位は「性格の不一致」
  • 結婚相談所は性格の不一致が起こりづらいことから離婚率は「1%未満である」と言える
  • ただ、結婚後に相手が浮気したりモラハラ・DVを受けたりする危険性はある
  • そうならないよう、質の高い結婚相談所を選ぶ

離婚を避けたいなら、結婚相談所を慎重に選びましょう!
いくつか結婚相談所をピックアップして、比較検討してみるのがおすすめです。

ABOUTこの記事をかいた人

婚活・恋活専門のライター。既婚者。自身も婚活経験あり。 「婚活をがんばっているすべての人」に役立つ記事をお届けします。