跡継ぎ候補を探す手段の一つとして、お見合いを考えている方もいるでしょう。
お見合いは親御様が「跡継ぎや結婚相手としてふさわしい」と感じる人を、確実にご子息やご息女に紹介できるというメリットがあります。
一方、さまざまなデメリットがあることも知っておかなければなりません。
この記事では「跡継ぎ候補を探す手段としてお見合いは適しているのか」を説明し、メリットやデメリット、相手を選ぶ際のチェックポイントなどを解説します。
お見合いは幸せになれる?
大事なのは「お見合い結婚は幸せになれるのか」という点です。
たとえ親御様が「結婚相手としてふさわしい」と感じていても、ご子息・ご息女が幸せにならないのであれば、お見合いはおすすめできません。
はじめに、「お見合いしたことがある人」の割合を紹介しましょう。
株式会社オーネットが20〜34歳の独身男女を対象にした調査によると、11.9%が「お見合いをしたことがある」とわかりました。
出典:PR TIMES
さらに、同じ調査によると、女性は65.7%、男性は76.5%が「お見合いをしてよかった」と感じています。
出典:PR TIMES
次に、どのくらいの人がお見合い結婚しているのかを紹介しましょう。
国立社会保障・人口問題研究所によると、2015年時点で「全体の5.5%がお見合い結婚である」とわかっています。
出典:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」
2022年度のデータはありません。
ただ、2000年代が約5〜7%で推移していることから「数%程度である」と想定されます。
「5.5%」と聞くと少ないように感じる方もいるでしょうが、件数で見ると「約28,903組※」です。
※厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計(確定数)」による婚姻件数52万5507×5.5%
以上のことから割合は低いものの、けしてお見合い結婚は「少なくない」とわかります。
結婚に至らなかったとしても、株式会社オーネットの調査でわかったとおり「お見合いしてよかった」とポジティブな体験になるのです。
お見合いのメリット
ただ、お見合い結婚にはさまざまなメリットやデメリットがあります。
主なメリットは以下の4つです。
- スピード婚に至りやすい
- 婚活では知り合えない素敵な異性と出会える
- 親に反対されるリスクがほとんどない
- 自分で婚活に励む手間がかからない
それぞれ解説します。
スピード婚に至りやすい
お見合い結婚は自然恋愛に比べて「スピード婚に至りやすい」というメリットがあります。
ノマドマーケティング株式会社の調査によると、20代は100%が「1年以内」に結婚しています。
さらに、30代の29%が「1ヵ月以内」であり、40代、50代も6割以上が「1年以内」です。
出典:PR TIMES
「ゼクシィ結婚トレンド調査」によると「交際から結婚までの平均期間」は3.3年です。
以上のことから、いかに「お見合い結婚がスピーディーか」がわかります。
婚活では知り合えない素敵な異性と出会える
お見合い結婚では、普段知り合えない素敵な異性と出会うことができます。
独自のつながりで異性を紹介してもらえるからです。
たとえば、婚活の方法としてメジャーなマッチングアプリや婚活パーティーは、誰でも気軽にはじめられることからたくさんの異性と出会える一方で、平均的な方しかいません。
医師や弁護士、経営者といったハイステータスな方がいたとしても、それが本当であるとは限りません。
一方で、お見合いはマッチングアプリなどにいない「特別な異性」を確実に紹介してもらえます。
だからこそ、多くの方が「お見合いしてよかった」と感じているわけです。
親に反対されるリスクがほとんどない
婚活で気をつけなければならないのが「両親から反対されること」です。
ご息女の立場からすると、親御様から「結婚相手としてはふさわしくても経営者としてはふさわしくない」などと反対される恐れがあるでしょう。
親御様の立場からしても「祝福したくても反対せざるをえない」という状態に陥るケースもあります。
しかし、お見合い結婚は、親御様も相手が「どんな人なのか」を事前に把握しています。
すでに受け入れている状態でお見合いが進んでいくため、あとから「ふさわしくない」としてトラブルになる可能性が低いのです。
自分で婚活に励む手間がかからない
お見合いは手間がかかりません。
自分で探す必要がないからです。
たとえば、マッチングアプリの場合、以下のような手間がかかってしまいます。
- マッチングアプリに登録する
- 写真やプロフィール、自己紹介文を設定する
- 異性を検索して探す
- メッセージでやりとりしてデートの約束をする
- お相手に交際やお断りの連絡をする
料金が安い分、婚活にまつわるすべてを自分でやらなければなりません。
一方で、お見合いは紹介されるのを待つだけです。
紹介される側がやることは「お見合いするかどうか」を意思表示するだけです。
お見合いのデメリット
一方で、お見合いには以下のデメリットがあります。
- 確実に自分好みの人と出会えるとは限らない
- 恋愛感情が芽生えにくいこともある
- お断りしづらい
具体的に解説します。
確実に自分好みの人と出会えるとは限らない
お見合いは自分好みの異性と確実に出会えるとは限りません。
ご子息やご息女が自分で相手を見つけるわけではないからです。
マッチングアプリの場合、たくさんいる会員の中から自分好みの異性を探せます。
しかし、お見合いは、基本的に1人もしくは2〜3人の異性しか紹介されません。
ただ、「1人もしくは2〜3人の異性しか紹介されない」というのはデメリットでもあり、メリットでもあります。
マッチングアプリはたしかに「理想の異性を見つけやすい」というメリットがありますが、対象となる異性が多いと「誰を選べばいいかわからない」と逆に困ってしまうのです。
お見合いの場合、多くても数人程度なので困ることはありません。
恋愛感情が芽生えにくいこともある
相手によっては恋愛感情が芽生えにくいこともあるでしょう。
お見合い相手は、自分から選んだ相手ではないからです。
たとえばマッチングアプリの場合、メッセージでやりとりしたりビデオ通話で話したりして「会うかどうか」を決められます。
お見合いはいきなり相手に会うため、話や価値観がうまく噛み合わず、恋愛感情を抱きにくくなることもあるのです。
お断りしづらい
お見合いは「お断りしづらい」というデメリットもあります。
多くの場合、初回のお見合い以降は当人同士で連絡を取り合うことになるのです。
やりとりする中で「お断りしたい」と感じた場合、自分で連絡しなければなりません。
場合によっては、相手に嫌な思いをさせたり紹介者である親御様に迷惑をかけたりする恐れもあるでしょう。
跡継ぎ候補とお見合いする際のチェックポイント
上記のメリット・デメリットをしっかり踏まえたうえでお見合いに臨むのが大事です。
次に、お見合いするうえでかならずチェックしなければならないポイントを4つ紹介します。
- 人柄・家柄
- 仕事に対する向き合い方
- 性格・価値観
- 経営者としての資質
親御様は、上記4つを把握したうえでお見合い相手を選定しましょう。
合わせて下の記事もご覧ください。
事業承継結婚で見極めるべき5つのポイント|気をつけるべき点も解説
人柄・家柄
まずは人柄や家柄に注目してください。
人柄が大事なのは当然ですが、家柄もかならず考慮することをおすすめします。
なぜかというと、家柄の違いで結婚が破談になるケースも珍しくないからです。
お見合い相手がいかに素晴らしい人でも、家柄の違いで結婚が破断になってしまえば、自分だけでなく周りも不幸にしてしまう恐れがあります。
詳しくは下の記事をご覧ください。
仕事に対する向き合い方
どれだけ見た目が良かったり家柄が優れていたりしても、仕事に対する責任感や情熱がなければ跡継ぎとしてふさわしくありません。
跡継ぎとなる男性は、夫になるとともに経営者として生きていくことになります。
「夫としては100点でも跡継ぎとして0点」というケースも少なくないのです。
お見合いの中で、「どのような気持ちで仕事に取り組んでいるのか」「今までどのようなことを成し遂げたのか」をしっかり聞き出してください。
性格・価値観
一般的な結婚と同じように、お見合い相手の性格や価値観も見極めましょう。
上記とは反対に「跡継ぎとしては100点でも夫として0点」となる可能性もあります。
「今後、人生をともにできそうか?」
「自分(ご息女)のことを守ってくれそうか?」
お見合いが終わったあとに、親御様の客観的な意見を参考にするのもおすすめです。
経営者としての資質
会社員として成功していたとしても、経営者としての資質があるとは限りません。
経営者と会社員は求められるスキルが異なります。
たとえば、会社員は与えられた仕事をこなすことで上司に評価されます。
しかし、経営者は自分で仕事を生み出していく必要があるうえに、誰かから指示されることもありません。
ときには「泣いて馬謖を斬る」といった重大な決断を迫られることもあります。
このような資質を持ち合わせているかどうかも、跡継ぎを選ぶうえでは非常に重要です。
跡継ぎする側となる親御様の意見を聞きながら、しっかり見極めましょう。
跡継ぎ候補とお見合いする際の注意点
お見合いはさまざまなメリットがありますが、いくつか注意しなければならない点もあります。
特に注意しなければならないのが以下の2点です。
- お見合い前後に親子間で話し合う
- 他のお見合い候補も並行して探す
お見合い前後に親子間で話し合う
お見合い前後に親子間で話し合いましょう。
どちらか一方が強引に進めてしまうのは良くありません。
親御様の立場からすると、跡継ぎ候補として紹介する前に、ご息女の気持ちを確認しなければなりません。
ご息女の立場からすると、「こういう人と結婚したい」という気持ちがあっても、跡継ぎとしてふさわしくなければ親御様から反対されてしまいます。
このようにお互いの求めるものが異なることから、定期的に話し合って意見をすり合わせる必要があるのです。
他のお見合い候補も並行して探す
他のお見合い候補も並行して探しましょう。
お見合いで一人の異性と仲を深めるよりも、並行していろんな人と会ったほうが結婚できる可能性が高くなります。
また、親御様からしても、跡継ぎを見つけやすくなるでしょう。
ここで大事なのが「お見合い候補の探し方」です。
上述したとおり、マッチングアプリは手間がかかるうえに、後継ぎとしてふさわしい人を見つけられるとは限りません。
跡継ぎ候補を探すための選択肢としておすすめなのが、後述する結婚承継です。
跡継ぎを探すなら結婚承継
なぜ結婚承継がおすすめなのか説明する前に、本記事を振り返りましょう。
- 多くの方は「お見合いしてよかった」と感じており、実際に毎年2万組以上がお見合いで結婚している
- お見合いはスピード婚ができ、「手間がかからない」というメリットがある
- 一方で、恋愛感情を抱きにくく、交際やお断りの連絡を自分でしなければならない
結婚承継は上記のデメリットをカバーできる結婚相手紹介サービスです。
たとえば、会う前に写真や詳しいプロフィールを確認できるため、恋愛感情を抱ける理想の男性を見つけられます。
また、交際の申し込みやお断りはコンシェルジュが代行することから「お断りしづらい」と感じることはありません。
結婚承継は独自のネットワークから、経営者人材・後継者候補人材をお預かりしています。
もし跡継ぎをお探しなら、お気軽にご相談ください。